日記の存在確認.

十五年前から九年前までつけていた日記がまだ存在していたことに驚く。 もの凄く恥ずかしくもあるが、折角大事に書いていたので消えていたら自分の歴史上勿体ないとずっと心残りだった。少し嬉しくもある。 痛々しく、澱んだぬるま湯のなかで生きてきた証拠…

田舎の夜

UTAU*1墓の中でも聴いていたい音楽、そういう音楽にこの先どれだけ出会えるだろうか。 外界に散りばめられた輝く何かを手に入れることは、幸せを感じる方法としては手軽すぎる様に思う。が、何年経っても手に入れた当時の輝きは失われず、或いはむしろ時の経…

田舎の午後

毎日都会に通う日々と、後数日で一旦別れとなる。 色々あるのが日々だけれども、どんなそれでも礼を云いたい人達はいるもので、今日はその人達への進物を買いに、地元の百貨店へ行った。地方小都市でありながら、百貨店、と名のついた建物が駅前に建っている…

ない才能.

ある才能(持っている才能)については全く想像もつかないのに、ない才能(持っていない才能)については何となくわかるのは、なぜだろうか。理由は定かでないけれども、その事実については何の感慨も抱かない。ないと分かっていて無理したりもがいたりする…

舐めたらいかんぜよ.

時流に乗せられていることを否定はしないが、改めて幕末から明治維新にかけての事を考えるに、坂本龍馬という人物はもの凄い人物で(彼だけでは勿論ないが)、薩長同盟締結というのは極めて斬新な出来事だったのだな、とつくづく感じる。 悩んだ挙句、グッヅ…

七夕.

近頃の気軽な話相手は専ら男友達かおっちゃん(失礼)だが、頻度は低くとも一を語ると七、八、或いは九まで通じるのはやはり同性の親友なのだな、と実感すると、彼女らを日々おざなりにし過ぎているのではないかと反省する。異性(男性)に対しては、ギブア…

ボーイ全部もってって.

○唐突にまた何か書きたくなってきたので、心機一転の意味を込めて別アカウント準備中。結局また戻ってきてしまうのだ、はてなに。折角ここまで色々書きためたので、ここは残しておこうとおもう(残しておけるものなら。消えたらショックだ)。 ぼちぼち準備…

メモ.

○触れ合えるかは別として、動物は分け隔てなく好きだけれども、最近特に訳も分からず兎がやたらと目に留まる。勿論猫は相変わらず食べたい位好きだし(高い所に三角二つ、月影の下で揺れている風景が堪らなかった、先日の中秋の名月夜)、鹿も奈良公園の角切…

雨冠.

『圏外へ』という本の中に、スープやラーメンなんかに入っているワンタンは、雲呑、と書く、とあった。その記述を見た途端、今すぐ雲を呑みたい(挽肉入りの、つるっとしたやつ!)、という気分に囚われた。結局、昼に買いに行き会社で食し、帰り掛けにもう…

パスカル氏からの手紙.

先日神にすがってみたくなり、由緒正しい神社でおみくじを引いた。そのくじ(大吉)に記載されていた神託が、何とかの命(みこと)のものではなく、パスカルの言葉であった旨などを、数十分に渡って記述していたところ、アクシデントに見舞われ途中で原稿が…

そろそろだ.

そろそろ「大暴れ」したい。 京都音楽博覧会、というイベントでチャージした(主にくるりステージにて。次位は石川さゆりで、その次は矢野顕子)魂の相応しきゆくえを探さねばならぬ。 変わりやすいのは「乙女心と秋のそら」、とはよく云ったもので、気分が…

本の行方.

めばるの骨は未だ抜けず、時々えずく。非常に厄介。 昨日何かの拍子にふと、坂口安吾の『堕落論』が読みたい、と思い立った。売りに出す本を引っ張り出す作業のついでに、恐らく部屋のどこかに埋もれているはずの『堕落論』を目指して本の山を切り崩してみた…

美味い魚にも骨はある.

魚に箸を入れて、美しく身をほぐすのには自信があった。しかしながらその美しさは、多少骨の取り残しがあっても、飲み込むのに脅威を感じなければ口に運んでしまう大雑把さがあった故の結果なのである。必要な手を加えた後は、時折ぽりぽりと云わせながら、…

「退屈」座り.

蝋燭の炎が尽きるのを今、体育座りで待っている。深い器の中で蝋燭を灯すと、後々マッチで芯に点火する際一苦労する。今日等は、なかなか巧く行かずマッチを5本も無駄にしてしまった。マッチを縦向きに持つと火傷しそうになるので、器の方を傾けたりして苦…

クールドライ.

大阪には良い喫茶店がない、と勤めだして40年程になる父は嘆くけれど、そんな事はないと思う。ただし、一日一万歩も業務以外で歩き回る暇があれば、の話ではあるけれども。少なくとも、常連さんが持ってきたアイスワインをご相伴に与る事が出来る位、良い…

五月の莫迦.

次なるミッションを発見した。先日ギャラリーで洒落た熨斗袋を見つけたので、今月下旬にある友人の結婚式用に購入したのだが、帰宅後水引選びにも作法があった事を思い出しよく見たら、残念ながら蝶結び・・・。結びきりの洒落たやつを探しなおさなければならな…

休暇気分は上々.

Papierd'armenie(パピエダルメニイ)という、燃やすと空気清浄効果のある甘い香りの茶色い紙よりも、マッチを燃やした匂いの方が癖になる。ライターは怖くて使えない。 この紙を燃やすのに丁度良いではないか!、と極狭い目的で購入した小皿(写真奥。乗っ…

雨という存在.

猫が夜な夜なうかれ声を出すので、こちらまで悩ましげな気分にさせられる。昨夜等は近くの公園内で合コンが開催されていたらしく、複数の声色が聞こえてきた。高低大小違い、可愛さも色々。今年は例年より気温が上がるのが遅いので燕は無事だろうか、と心配…

travelling cow books in Kyoto.

連続休暇が晴れ続き、という事は滅多にない、とラジオの天気予報で耳にした。が今年は珍しく晴天に恵まれそうです、と予報士が嬉しそうに告げていたので、特に焦って予定を組む必要もなく、行き当たりばったりで休暇を過ごしている。その日の予定は、朝目覚…

ストーンズと旅に出よう.

旅路の学生達を多く見掛ける頃となった。こんな過ごし易い時期に休暇とは良いご身分だ、と混み合う通勤列車の中で悪態を吐きたくなる。どうにもならない苛立ちは、すっかり自分の過去と他人の都合を忘れさせるのだ。空席にすべり込める可能性を諦めて、本を…

闇の海.

未だ「昼間」と云える時間なのに暗がりがやってくる天候が好きだ。図書館へ行き暫く後退出すると、完璧な雨の世界がやって来ていた。春先の雨は、まだ湿り気が少なく、肌も鼻も潤わない。春の予感を含んだ匂いが、胸のうちに潤みをもたらす事はあったとして…

思い出す事など.

久しぶりに手帖を開けると、親愛なるカフェのチラシが目についた。3月15日3周年、と書かれている。去年のものだ。またそろそろ記念日がやってくるのではないか、と思っていたら、やっぱりである。明後日で4周年だ。 手帖を見返すと、去年はあまり手帖に…

風邪っぴきの午後.

連休だというのに、風邪を引いた。 風邪を引いたのが連休で良かった、という言葉が出て来る様な生活を始めてからは、まだ一度も引いた事がなかった。少ない有給休暇を風邪なんかの治癒に消費したくないものだ。 風邪を引くのがあまりにも珍しかった余り、何…

「ご飯原理主義」に走る.

次更新する際には、また日記タイトルを変更予定。久々に更新しましたよ、という合図代わりに。 時折思い出したように、「とりあえずビイル」というブログに小さなネタを更新したりもしているが、こちら同様近頃振るわない。喫茶代をけちっているからだろう、…

欲望の感覚.

今望む風景は、私の携帯電話が弧を描いて海に落ちてゆくところで(海に葬るには汚すぎる物質である)、今聞いた音は、我が部屋に住みついている蝙蝠はヨハンの羽音(こと、もそ)だった。 今晩の通り雨は、シャワーの水音に似ている。何となくすっきりした、…

唄う雨.

久々に触る柴本さん(今いじっているPCの名前)がとても熱く感じる季節に、早くもなってしまった。夕方には酷い雷雨に見舞われる。健康診断にて採血後、貧血気味のだるさに帰宅中の車中にてうつらうつらと舟を漕いでいると、窓の外に、滝の様な透明な水飛…

ミクロスコープの世界.

毎日毎日、ほんの小さな仕事をし、ほんの小さな移動、ほんの小さな呼吸をする。世界を動かす事は到底出来ようもないが、どこかの誰かをほんの少しだけ楽にする事を、人生の大部分を切り売りしながら生み出す日々が続く。 小川にいる(であろう)メダカが食べ…

エレベーターに溜まったため息.

エレベーターで、ふぅ、とため息をつこうとしたらば、一瞬後に乗ってきた男性に先を越されて、タイミングを逸した。皆どこかで息をつきたがっている。大勢の前ではつけない類の息を、顔見知りがいない場所で。 エレベーターには当然監視カメラが仕掛けられて…

心此処に在らず、の二人.

仕事中やはり暇に殺されそうになったので、インターネットで父の日特集を少しだけ見る。嗚呼これ贈り物に良い、これにしよう、というものは、帰宅するとすでに記憶にない。何だっけか。 そうそう、うんとかたい草加煎餅をお取り寄せしようと思っていたのだ。…

イカントモシガタシ.

肌がどうしようもなく痒く、おちおち寝てもいられなくなったので、先月皮膚科にかかった。父が度々お世話になる総合病院の、皮膚科の中でも父が実際にかかってみてよく診てくれた医者に診てもらうも、非常勤で水曜午前中しか診る事は出来ないというので、ビ…