芸術の秋.

芸術的才能では魚座が一番、恋愛では目下蠍座が一番、とテレヴィでやっていた。そして目下不幸街道なのは山羊座との事(つまり私)。「そうかも」と頷く程には根拠に欠けるが、一応「そうかも」と言っておく。山羊座は、常に占いでは最も微妙な順位を獲得しており、経験上「今」でなくとも恐らく常に、相対的には不幸である。


近頃、より良い「ながら」を探求中である。
外国映画(勉強中の英語が一番良いのだが。日本映画やテレヴィは見入ってしまう為良くない。)や、トーク抜きの音楽番組を流しっぱなし、が気に入っている。パソ画面に、何かしらの映像を流しておくのもいい(ホラー映像)。
今はN響アワーを流している。今日は、ビオラの巨匠の登場だ。…ビオラという楽器は、オーケストラを聴きに行っても、私のちくわ耳にはなかなか聞き分けられない音域の楽器で、ぱっとしないけども影の力持ちという印象なのだが、単独の演奏を聴いてみると、良い音…何とも耳に心地良い楽器ではないか。(…しかし、重そうだ。)甲高くて派手(ヴァイオリン)でもなく、深みがあって貫禄がある(チェロ)でもないこの楽器、一番重要で且つ難しい楽器ではないか、と思う。派手な役、威厳のある役両方を支えつつも、どちらの役も時にこなさなければいけない。単なる中間に位置する楽器ではないのだ。(私が関わっているマンドリン界では、ビオラ同様中間の音程を担当するマンドラという、マンドリンより一回り大きな楽器があるが、実際弾いてみると、テクニック、楽譜共、いろいろな意味で難しかった。)…しかし、それを云うならば、楽器は皆それぞれ奥深さを持ち、難しいのであるが。


モザールは、桃色。


N響を見終わった後は、親が収集していた洋画ヴィデヲを掘り出し再生する予定。フェデリコ・フェリーニ『道』、とチャップリン『モダン・タイムズ』を、作業のお供にしよう。
『道』で挿入され、登場人物が口ずさむ音楽が耳につき、気になる。

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私に、以前『道』を勧めてくれた人は、今どうしているのだろうか。このヴィデヲを再生するたびに、思い出し想い出してしまう。