2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

肯定的に.

を一日読んでいた。馬鹿馬鹿しい話だと思いながらどんどん惹き込まれて行き、最後には「してやられた」と悔しいまでに思う、ひどい本(肯定的な意味で)だ。次は『ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)』を読まねばならない気にさせられた。 - 容貌が…

薄くて透明な象の出産.

入団のお誘いを受けている団体の練習に、楽器を持って出掛ける。3府県も越える為、6時に家を出る事になり、眠すぎる余り眠れない、という奇妙な心地で電車に乗り込む。 同年代の集団でうまくやっていけるのか、という事を自問する。若々しいという訳でも、…

modern.

大学に楽器を弾きに出掛ける。弦を換えてやっていない所為か、籠もった音がする。現役の時は音が鈍くなったらすぐに換えていたものだが、近頃は金銭的な問題もあり、手入れが十分に出来ない。まだ若い楽器なのに、勿体無いと思いながら、適えられずにいる。 …

うずのなか.

読んでいると朝になりそうなので、羊をめぐる冒険が始まりかけたところで本を閉じる。ちらりと見えた、羊男の絵が気になる。 - 結局午前五時まで眠れずに、目覚ましの音を聴きオフにしてから眠りに就く。数時間後には授業に出る為に起床した。 何もかも嫌に…

再び、兎.

修士論文の中間発表会を聴く。文学についての論文と発表形式は理解したが、私の専門分野は一体、どうすれば良いのか、いい加減心配になる。 文学作品について、ああだこうだと学者は解釈、解析したがるが、果たしてそんな事をして、何か意味があるのか、私に…

堕落.

「次来られた時には多分もうないですよ」という常套売り文句にまんまと引っかかってみたら、約一ヶ月経った今日行くと案の定大量入荷していた。良い勉強になった。しかし高い買い物をしてしまった。 - 含み笑い隠しは大概ばれる、と他人のそれを見て知った。…

根拠無き.

忘却… 恐らく、3コマ出席後、数時間楽器を弾き、帰宅したものと思われる。 - 悩み事はその歳毎に違う。人間は、自分達が思っている以上に、お互い似通った事を考え悩んでいる。なぜなら同じ種類の生き物だからである。居住区域が違っても同じか等と、詳細な…

硬いもの.

昨夜押し付けた意思表示の返事が、しっかり返ってきた。こうやって少しずつ大人になっていきたい。 - 電話の会社、機種変更の作業が完了したと連絡が入り、家族分の電話を取りに行く。 諸々の初期設定をして、アドレス変更の御知らせを送信していると、日が…

天狗の団扇.

今日も風が冷たく、寒い。道端で野良猫が丸まっていた。声を掛けると返事が返ってきた。 - 紅葉にはまだ早いが、名所であり観光地である場所へ散歩に行く。否、山を越える事を目標に掲げていたので、運動、と云うべきか。天狗の団扇の紋に、魔王を祭るその山…

ずっと、ずっとです.

深夜、『センセイの鞄』、を読んで泣いた。 - 突風が吹く寒い日だった。こんな日が突然やって来られたら、うまく反応出来ない。 なぜか急にたこ焼が食べたくなり、昼食はたこ焼6つになった。辛口ソースで、口元と顔が若干暖まった。 - 村上春樹の著作を、図…

書き損ねて.

帰宅すると、すぐさま眠気が押し寄せる為(そう学習したのだ)、今図書館のpcから更新している。(「灰色ドリアン」で検索してご来訪下さる方は、知人の皆さんでしょうか。[2006年6月20日までタイトルは「灰色ドリアン」でした]) 帰宅までに今日のネタが見…

眩しい月.

室内で帽子をかぶったままでいる人を、好きになる事は出来ない。(道中立ち寄っただけの場所ならまだしも) - ひとが関わるあまり気分の良くないシチュエーションの夢を立て続けに見、疲れている。幸い今日は空いた時間があった為、行き着けの喫茶店(私の隠れ…

走る事(いつか).

レポの為にpcを開けたのに、まず日記を書き始めてしまう自分に腹が立つ。時間が無い、というのに。きっとまた、間に合わせる為何処かで走る事になるだろうその時に、この行動を後悔するのだろう。過ちを繰り返すのがヒトか。 - 楽をしては(しようとしては)い…

惰眠打破脱落.

発表を含め3つの授業に出席し、帰宅後沈没す。同学年研究仲間が発表対象としている作家の著作について、嫌な事を云うやつだ、と文句をつける。発表者もその作家の事は好かないらしく、事なきを得た。きっと自分でも同じような事を考えかけ、悩ましげ過ぎて…

「文学的に云うならば」.

引退後も親しく付き合ってくれている後輩達、ひとと飲む。酒のお供に、チェリー様のモッツァレラチーズとペッパー付きクラッカーを購入して向かう。 - 高級大吟醸とひとの長野土産ロゼワイン、お喋りを堪能し、終電に飛び乗る。例によってひと人にそこそこの…

シャンデリア.

予ねてより楽しみにしていた、演奏会に出掛ける。地方屈指のホールの天井からは、大きなシャンデリアが幾つかさがっていた。 幼い頃から、部屋や建物内のシャンデリア観察が好きである。付いている飾りがフェイクか本物かはどうでも良く(見分ける事が出来な…

欲求不満.

大阪の人は、会話のテンポが恐ろしく速い(と私には感じる)。きっと思考速度も速いに違いない。私が発する事が出来るのは、微々たる相槌のみである。これは慣れか、気持ちで対するしかなさそうだ。普段どちらかと云えば聞き役で、話し役を引き受けてものろ…

変わる変わらない.

もう十月だというのに、蝉が鳴いている。彼の一族は(続く限り)永遠に、一匹ぼっちで十月に鳴き続けるのだろうか。未来永劫、孤独。 - 開け放った窓から、庭の金木犀の香が流れ込んでくる。気温がなかなか秋らしくならない代わりに、動植物達が秋を運んでく…

持たないものへの憧れ.

再び「あらゆるものに対する気持ち」が疲労したままである。 考える事に、恐らく無駄になるであろう思考と考え過ぎ、に、疲労している。大切なものやひとに対しても同様であるから、そろそろ休止する必要があるのかもしれない。 講義が無い、と思っていたら…

寝転がっていてはpcを操れない.

準備も参加も大変な労力を要する授業を、何とかやり過ごす。必要ではない訳ではない、むしろ必要なのだが、全身全霊が「嫌」と云っている。自分の世界とは全く異なるところへ、足を踏み入れる事を拒む、という私の性質によるのかもしれない。臆病者の私は、…

電子レタァ.

メールは手紙ではないから、貰って嬉しかった内容をいつでも読み返す事が出来る訳ではない。当たり前の一般論だが、「ずっと保存したい」「あの言葉をもう一度」と思う事柄に接して初めて、その論が事実だという事に気がつく。口から発せられた言葉は跡形も…

ネモ船長とユートピア.

練習をせねばならない。一日中弾く時間が欲しい。 とある楽器業界演奏会ラッシュの季節が今年も到来す。私自身が関わってきた時間、首席奏者という晴れ舞台やその時と同じ感動はもう戻らない、という実感を、何度も得る季節は、晩秋と初冬だ。 - 「感動した…

うさぎもお目覚め.

やるべき事を放り投げて、自主休暇を決め込む。レッスン日が近づいてきた所為もあり、楽器を練習しようと思ったが、大学に置き去りにしているので叶わない。やきもきした気分を、ピアノにぶつける事にした。半年ぶりくらいに触ったので、何か曲を弾くにも全…

街の灯.

ビルの隙間から這い出し、ビルの屋上に上り他のビルの群れを見、ビルのなかで食事をし、ビルの端から電車に乗った。 真の寝床に帰り着いた後は、血液不足の為一日横になっていた。 - ひとが私のそばに本当に存在しているのか、という事に自信を失くしていた…

ビルヂングの隙間で.

一日中外出、ノラや (中公文庫)、村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた (新潮文庫)を持って出る。(猫ほしい。)が殆ど読む暇が無く、内田百輭の猫観察「視点」に共感するだけに止まった。 17時半まで授業をこなし、電車に乗り都道府県を一つ越え…

うずまき猫.

いくら何でも書きすぎ、という日は、原稿用紙にして四、五枚書いている換算になる事に気がつく。この分、小説でも書きたい、と思うのだが、まとまった時間がそこまで取れない。まとまった時間を求めるのは、一気に書いてしまわないと、気が萎える所為である…

「世界」観.

後期から水曜は講義が一つなので、終わり次第帰途に就く。この一つもまた、準備に多大な時間と労力を要する。院生なのに少しも英語を会得していない私は、たった5分のプレゼンテーションでも硬直する。聴き取りくらいは出来るはずなのに、まともに対すると…

振り出し降り出し.

通常講義再開、久々に90分を3コマこなすと疲労する。まず準備の段階で、体力と「脳」力が消耗してしまう。たまっていた作業を午前四時まで粘っていた所為で、さすがに足元がおぼつかず、帰宅と同時に仮眠に入る。 - 眠気でろくろく目を開けずにふらふら歩…

青い猫に青い薔薇を.

昨日まで聞こえていた蝉の声が、今日はもう聞こえない。やっと秋か、と思いきや気温は高く、まだ衣替えと箪笥の中身の入れ替えをする気が起こらなかった。 - 昨日に引き続き引きこもり、明日から再開する授業に向けて準備をするも、なかなか進まず焦る。飲み…

息をするものたち.

爪が伸びていると、pcのキーを叩きにくい、と気がついた。 - 眠たいから寝る、というヒトにあるまじき堕落生活の末、もうひとつ気がついた事は、日が短くなったという事だ。 - 好きなジャズピアニストの上原ひろみがTVに登場、不意の事で喜びもひとしおだ。 …