2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

暗闇と聞いた音.

気持ちが全く動かないので、呑気にせざるを得ない。それでいて、何も見えないので書く事がない。見える日は何もせずとも書く事はうんとある。 今本を買っても、大抵読む事は出来ない。『ユリイカ』は吉田健一特集で、増刊号はタルホこと稲垣足穂、どないせえ…

余白、隙間など.

遅い朝食後、昨日ブックマークを付けておいた施設へと電話をかける。個人宅へかけたようなふにゃふにゃの対応をする文化施設もあれば、営業的にてきぱきと対応する施設もあり、なかなか面白みのある作業であった。結局どの施設からも良い返事がなかったので…

引きこもりに出来る事.

チョコレートとその他甘いもの(両方)が食べたくなったので、コンビニにぼちぼちと歩いて行く。デザート類は意外に少なく、期待外れだったが安堵する。あまりに魅惑的なものばかりだと、買い込んでしまうだろうから。 ベルギーチョコのプリン、という濃厚な…

私は暗い.

カフェインに弱い胃が一時的に出来上がってしまったので、ハーブティーに救いの手を伸ばす事にした。殆どお湯の味しかしないし、匂いも何だか好みぢゃない、と以前は倦厭していたものだが、カフェインに依存するようになってから、ふと気紛れで飲む白湯やノ…

後ろの正面への興味.

猫の方から見つめられるのは、珍しい。視線を感じて横を向くと、隣の家の猫がじっとこちらを見ている。何を見ているのか知れないが、動かない。私を見ているのではなくて、私の後ろを見ているような気もする。目が大きく読めない表情をしているので、撮った…

気を引くだけ引いておいて.

昨日も出会った猫に逃げられる。時々振り返ってこちらを見ながらにゃあにゃあ云う。黄色だと思っていたが、陽の下でよく見ると茶色に近かった。となると、この辺の猫ではないのかもしれない。 - 中学時代からの友人に会うが、体調が悪過ぎてまともな感情でま…

猫と雲の行方.

猫に何か話しかけられる。にゃあ。にゃあ。と云ってくれているが、何を云っているのか分からない。毛の色はその地域で典型的な黄縞だが、見かけない顔の猫だった。 春によく見かけた、黒に薄っすらと黄が混じった毛の子猫二匹の近況が気になっている。ちびっ…

ナルシスト迫害.

プロボーラーの律子ちゃんの歌を、父が口笛で吹きながら、後ろを通過していった。彼は口笛が巧い。りっつっこちゃん りっつっこちゃん、というやつ。敬老の日にテレヴィで、お年寄りの間でボーリングが大流行している、というニュースがやっていて、その時に…

酢橘の香纏う指.

鉄分とカルシウムの多い牛乳とやらは嫌いだが、かわりの豆乳が無かった為に仕方無しに飲んだら、お腹に暫く文句を云われ続けた。 鰯の香草詰め、という洒落た献立により、初めて我が家に洒落た匂いが立ちこめた。パスタ類を出すイタリア料理店の、にんにくと…

コルセット.

昨日の夕食後、ばたりと寝込み、例によって午前二時に目覚める。なぜか嶽本野ばらの本を読もう、という謎の気が起り(興り)、『エミリー (集英社文庫)』『ミシン』を読む。或るお洋服に出逢った事で世界が変わった、という話に少々うんざりしつつ延々と読ん…

それ、自分.

尋常ではない犬の遠吠えが、何かのサイレンと同時に聞こえてくる。ごおおおお・・・ という声は、檻で飼われている超大型犬のものに違いない。 隣家の玄関の戸が、午前三時近くに開いたり閉ったりしている。歳をとると眠れなくなるというが、あまりにも早過ぎや…

胃液は流れる.

珈琲で焦りを薄めている。薄まったのは結果的に胃液だけだった。 - 履歴書一枚につき二十分掛かる。 - ミニコミ『modern juice』、論文、『モダン・ジュース』、論文、『モダン・ジュース』、外、地面、マンション、百貨店、人々、論文、という順で目を動か…

上のそらで.

台風の風がびうびう云って楽しいので、暫く聞き耳を立てていたが、本格的になってきて危険を感じ、嫌々ながら硝子戸を引いてしまった。 異常な暑さで目が覚める。未だ冷たい部分を探して、シーツの上を転がったが、数十分で全面が暖まってしまい、諦めて起床…

麦御飯を愛す.

この壁紙を見ながら、嗚呼そろそろ月見団子を家族にお土産に買ってこなくちゃ、と思う。 朝ごはんが用意されていない時間に、好きな朝食を作る事が小さな楽しみである。母より遅く起きると、ちゃんと洋食の朝ご飯が食卓で待っていてくれるのだが、たまには和…

ぬりかべは灰色.

地元のコーヒーチェーンが異状な程混雑していて(田舎なのに、一体どこから湧いてくるのだろうか)、空席を見込んで論文の紙束を持ち込んだが断念して、早々に帰宅す。地元は、居心地の良さを考慮した洒落た店等、殆どない。需要もない。起きて食べて帰って…

罪と罰と快楽と.

せこせこと採用応募書類の空欄を埋める。幸いにして、よくある質問であった為、以前書いた書類を編集して書き写すだけで済んだ。これだけ早く仕上がるなら、なぜもっと早く書かないのか、と思うがそれが出来るようになれば、きっと私の人生は変わる。地球だ…

take me higher.

風呂掃除、黴とりに燃える。「この洗剤は、どこにでも使えるのよ。」と云う言葉を捉えて、調子に乗ってそこら中を磨く。こういう仕事は子どもの時から、夢中になると長い。窓の桟や棚の隅といった汚いから出来れば拭きたくない箇所でも、何の「良心」かしら…

きっと変わる.

※論文作業の為、更新がやや滞っております。見ている世界が狭過ぎる今日この頃。 朝から活動して、夜には休む、というリズムを、半ば無理矢理取り戻すべく、朝までずっと起きていた。そこから眠くてもそれから寝ずに早い時間に大学に行き、陽がかげりだした…

或る宣告.

「私らが過保護にも心配しているのは、お前が19日の夜に死んでしまうからなのよ」と、家出しかけた私を家族が引き留めた夢(その後、運命に逆らう為に、急いで病院に連れて行かれた)と、「どうしても貴女が心配だから、病院通いするまでしんどい中電話してる…

握りつぶされた音を聞いた日.

レシート不要、と云った一秒後、くしゃっという音を立てて店員の手によってレシートが握り潰されるのを見た。レシートと共にどんな感情が潰されたのか。不要、と云った事が気の毒になった。 早朝、小都会の駅の大きなテレヴィで、CMソング「たっぷりたらこ」…

こんな程度で.

就寝前に先日求めた『男性作法 (旺文社文庫)』をぱらぱら捲る。接吻作法とちら見作法を「学んだ」。女性のスカートはちらちら見るのがいやらしいのだから、見てくれと云わんばかりの丈のものは生理に従って堂々と見るべし、見て当然、とおっしゃる。面白い。…

削られてゆく焦り.

写真は、早朝寝台の上から撮影、よってどう足掻いても斜めにしか写らず。窓際に並んでいる瓶達は、いいちこ、プチ・ムーンシリーズ三瓶、椿油、リモンチェロの空き瓶。朝はまっさらな光が差すのだ。 まっさらな光を見守った後、八時間の睡眠に入った。 - MOE…

mao.

注文していた本を引き取りに、古書店に向かう。待ち合わせ時間が迫っていた為、途中気に入りの新刊書店内を流し目で駆け抜け、しかししっかり『男性作法 (旺文社文庫)』をレヂに差し出し、すぐさま古書店への道を歩き出す。意外に遠い。商店街らしい商店街を…

現実的現実について.

探している本が、意外にもブックマーク付きで時々通っている古書店で見つかった。贔屓にしていると良い事があるのやもしれぬ。『おやじの女』(安藤 鶴夫)をメェルにて注文し、足で取りに行く予定である。送料も手間も、「未だ来ない」という辛抱も要らず、…

今から.

ポーランドの作曲家はなぜか好きだ。民族的な音楽は心を揺さぶる力が強い。ヴィエニャフスキー(Wieniawski)の名人芸的な曲ばかり聴いている。 - 『仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)』『動物園の鳥 (創元クライム・クラブ)』大人の世界を借りたまるで少年達…

草と虫に捧げる.

子猫に逃げられた。写真を見ても逃げ腰なのが分かる様に、どうも不躾に近寄りすぎたらしい。ごめんなさい。野良猫コロニーでは見かけない毛色、捨て猫でない事を願う。頭は真黒、耳の縁が白いのが可愛い。何とも良い色だった。 帰りは見かけなかったから、成…

「自己嫌悪」嫌悪お化け.

失くしたのではなくて、最初から無かったのではないか。 その点に関しては結局、どちらでも良いのだ。どっちみち、今無いのだから。 - 自宅近くにいる一匹の猫さんは、怖い程に生きている感じがする。決してきれいでも、愛想が良い訳でもない。世の中可愛い…

時間を伸び縮みさせる.

疲労した身体を引きずって再び三県先に行き、今度は師匠のリサイタルを聴く。超絶技巧と珍しい曲の披露大会、と相成った。 一度も聴いた事がないが、その場で聴き入ってしまう位の曲は存在する、と知ると、偏見無く何でも聴いてみたい気になる。二日続けて、…

ディタグレープの世界.

ぐうたらと読書をした後、三県先まではるばると、引退した部の先輩出演バンドのライヴを聴きに出かける。電車の振動が伝わってくる、高架下のこじんまりしたライヴハウスで、お酒と共に音楽を味わう。賑やかで楽しい場は好きで存分に楽しむ事が出来るが、人…

「ビルの隙間でカストリ作家が」等.

自動文章作成機を貰ってきて遊んでいる。自分好みの語彙ばかり入れていると、シュール過ぎる文章ばかり出来上がって可笑しい。 皆様も、お試しお一ついかがです。 (http://bonne-nuit.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/bakeratta.cgiなぜかここから飛ぶとエラーに…