美しい硝子に出会った途端、それが床で砕けてしまう白昼夢を見る。美しいまでに鋭利な刃を見ると、赤々とした血の幻想を見る。床の上にこぼれ落ちた血を水で流す時の様に、幻想は一瞬抵抗をしてみたのち、ざらりと視界から去ってゆく。 - 気に入りの店の一つ…
狭い部屋で蝋燭に火を灯すと、鼻の奥の粘膜に突っ張りを感じる。そのうちに息苦しさまで感じる様になったので、窓を開けて酸素を取り込む。空気の張り詰め様が急速に増す時期にあり、気持ちも年末に向けて急き立てられる。 キャンドルホルダー代わりのカップ…
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