2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

後悔混じりの目覚め.

出掛けねばならない。まずシャワーと朝食を浴びる。 向こう三日間、面接の特訓に申し込んでしまったので、こてこてに疲労する予定である。

どうしようもこうしようもサ.

日曜日である事を久々に実感し、早めに起床して、何をしようかしらん、と考えていると、気がつけば一日終わっていた。否、図書館に行き、次の演奏会に演奏する曲のCDを借り、雑誌をコンビニに探しに行き、少しだけ読書をした。 就職活動の合間に少しでも実…

好事家の宴.

子猫一匹、いつも愛想の良い成猫一匹に、声をかけられ、朝から有頂天になる。野良猫のくせにもくもくした脚をしているが、健康そうだから良い。成猫の方が好きだ、という自覚を持ってきたが、見つめられると子猫にも勝てない。 - 回数券二枚と、小銭用蝦蟇口…

痛み、だけでも感覚を.

入社採用試験以前の、コンサルタントによる事前説明、というまどろこしいのだか気軽なんだか、という機会に呼び出され、早朝から電車に乗り込む。 電車賃を浮かせる為に遠回りをしたが、私鉄は空いているので快適度は高い。が、先日から隣席の客に恵まれずに…

堪らない事.

日にちの感覚はあるが、曜日の感覚がない。待ち合わせの為に駅のロータリーに腰を下ろしていた先日の午後、隣で老夫婦が何やらお食事中だった。奥様の方が、今日何曜日、と三回も旦那様に尋ねていた、その鬱陶しさが(もうこれで六回目やで、と旦那様)、人…

消えない火.

火事の夢ばかり見ていた。何のつもりだろうか。 コンロから上がった火が、どうしても消えない。毛布をかけても座布団を出してきても消えない。家も燃えていた。 炎はリアルで、コンロの火は青かったり赤くなったり、橙色だったりと変化したが、いずれも透明…

仮想情死の午後.

午後の光がすっかり春めいて来た様に感じられる。この明るさと柔らかさ、午後の色は、花見の出来る季節のものだ。何かと理由をつけて散歩に出掛けようとさせる光に、期待と絶望(春だと云うのに云々)を抱いた。 何時に待ち合わせ場所に着くのか、一向に連絡…

黒猫ビルヂング.

証明写真を写真館で撮ってもらう。朝鏡で確認した顔と、如何にも不安一杯で不器用そうな顔をして写真になっている顔とは、全然違う。世間用の顔なら、もっと作ってでも笑っていて欲しい。正直過ぎる。おかっぱに近いストレートヘアにしたのが悪かったのかも…

優先順位のつけ方.

この酒器にコーヒーを入れるのは間違っている様だし、薄っぺらのジンジャーとシナモンが入っている、少々スパイシーなビスケットは、コーヒーよりも紅茶に合う(チャイを飲んでいる気になる)、と云うのに。 - 楽譜をとある大学の図書館に見に行く。七百円分…

睡眠過多.

はた、と醒めた時には既に、16時半、という「あり得ない」時間を電話付属のデジタル時計が示していた。 用事を果たしに出掛けようかどうしようか、と尚も怠けて布団で悩んでいたところへ母帰宅、出掛けずに家事を手伝う事にした。 睡眠不足から睡眠過多へ…

ムード音楽と焼き飯の泡.

午前の予定と午後の予定の間にあまり空き時間がなくて、午後に行く予定の場所を突き止めておいてから、通りすがりの喫茶店に入る。 ひまわり、という名の喫茶店は、付近の会社員で繁盛していた。新聞を捲りながら煙草を吸うか、漫画棚を一瞥するか、同僚と仕…

小さな身体達.

樹に止まっていた小鳥の群れが、頭上へと一斉に羽ばたく、ばたばたという音とその勢いが、甘い焦燥を掻き立てる。 - 論理チャートとクレペリン検査(隣り合わせの数字を足し続けていく試験)は、いい匂いのする美人の笑顔同様、情の無い表情で目の前に現れて…

味のしない不安.

母の誕生日、一緒にクレーム・ブリュレを食べた。暫く冷蔵庫に入れられていた所為か、折角のキャラメリゼが液体化してしまっていたが、香ばしさは健在で、概ね満足する。容器の縁にへばりついて残っていた砂糖まで、手遊びをする様に、スプウンで削り落とす…

tutti.

人生で初めて、本にコーヒーで滲みを作ってしまった。 レッスンの為師匠宅へ向かうには早く着き過ぎてしまったので、周辺を歩いて喫茶店を見つけ、コーヒーを一杯注文した。が、なかなか出て来ずに、店を出ねばならない時間は刻々と迫る。猫舌は、淹れたての…

真冬のソーダ.

正午に待ち合わせをして、ひとの希望でパスタのある店に向かって歩く。待ち合わせ前に漫画を売って作った小銭が、半分、支払いの役に立った。 目の前の人は毎日真面目な生活を送っていて、そろそろその真面目さが結実する頃だ、と思うと手も握れない。現実と…

それでもそらは青い.

何かとても重いものに乗っかられて、息が出来ない、という夢にうなされて目覚めると、枕元の本が目に入った。先日買って大事に読み進めている『愛情生活』に、cowbooksのカヴァアをかけた本だった(この書店のカヴァアは、大事な本にしかかけない)。何かと…

掌の鈍い痛み.

演奏会間近の合宿が二日目に入り、いよいよ切羽詰まり出す。 宿泊所には宿泊せずに帰宅し、一番乗りで練習場入りしてみたものの、練習するにもどこから手をつけて良いやら分からずに、他の人の音を聞きながら暫く指慣らしをしていた。 基本がなっていなくて…

どちらでも宜しい.

午後一時から十時まで、という大枠の予定を、八割方椅子の上で過ごす。楽団の合宿の一日目は、未だ明日の存在を感じてか、精神的な負担は少ないものの、肉体的な負担が大きく、次第に腕以外が動きにくくなっていった。 今日が節分である事は、団員が豆の袋に…

ピンク色の絨毯の上で.

自室をこざっぱりと又清潔にし、就職や今後の事を考える思考回路にしようと考え、昨日手帖に「掃除、就職活動」と書いたものの、結局明日から始まる楽団の合宿の事ばかり考えていて、一日が終わった。 正確に云えば多分、身辺を「整理」する気にはならずに、…

知らない間.

昨日とはうって変わり、現実を突きつけられた日になった。手帖の字も勢いを帯びて、斜めになる。 「世の中には手の届かない所がある。」 電車の窓から、向かいのホームの電車が先に発車するのが見えた。こちらが動いている様に見えるんだよ、と母がぽつりと…