2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

水無月も終い.

何もかも片付かずに手一杯であり、焦燥感に追い詰められている時に限って、更なる仕事が舞い込んでくるものらしい。新幹線の切符手配、新しく入団した楽団のコンミス様からの連絡への返信、先日一晩中チャットで話し込んだ友人との待ち合わせ、突然舞い込ん…

シトロン色の瞳、その他五本.

全思考を「暑い」という感覚と文句に支配されながら、茫然と道を歩いていると、すぐ近くに停められた自動車の下から伸びている5本の長細いものに視線を奪われ、踏むのを避ける為危うく転びかけた。近視の所為でぼやけた視界を絞り、暫く見つめていると、に…

塊になる.

就職活動で浜松に行ったひとが、「うなぎパイ」をお願い通りに買ってきてくれた。しかも、ブランデー(V.S.O.P.)入りという特別仕様である。「うなぎパイ」は「夜のお菓子」と銘打たれている事で有名だが、「ブランデーうなぎパイ」は「真夜中のお菓子」と…

街のヘアーショップ.

※mixiも御覧の方へ・・・若干mixi日記と被る内容が出てきました事、ご了承下さい。コピー&ペーストはしません。(文体と雰囲気が異なるので) - ひっつめる以外に方法がなくなった始末に負えぬ髪を、終に切った。就職活動が終わるまで伸ばしておいて、終われ…

三角の耳.

このところ、毎日猫に出会っている。 野良猫コロニー付近を早朝に通過すると、未だ眠っている猫と親と兄弟に寄り添っている子猫を観察する事が出来る。昼間でもどういう訳か、散歩中の猫に会う。決して愛想はよくなく、睨み合った末向こうがそそくさと去って…

(最後の家族揃っての外食かもしれない).

九時半から楽団の練習、早くも訪れた最終回はパーカッション合わせをした。が家族が祖母の誕生を祝って食事をしようと云うので、練習を早退し早めに帰宅す。 祖母にたまには何か贈り物が出来れば、と思い立った時、贈り物として丁度良い本が浮かんだので、即…

気になる余白.

※背景のイラスト(開いた鳥籠とお花の2点。配置・組み合わせはユウ.)は、「唯のlink」にも入っております"Night on the Planet"様からいただきました。著作権はサイト様に帰属しますので、この日記からのお持ち帰りはなさらぬ様、お願い致します。(しょう…

素晴しき金曜の宵、ひとりで.

研究室の同期が、雑誌を睨みながら自分の手相を見ていた。ちょっと見てみてよ、と云うから近づくと、手の平に走っているはずの「感情線」とやらがどの筋か分からないとの事、「生命線」の近くの筋を指して「これぢゃないの」と云ってみる。 ついでに私の「感…

雨を浴びる.

生野菜特にレタスの様な、新鮮な話題を書きたい。 - 岩波新書のカヴァアが変わった。ぴかぴかてかてかしていないので、一瞬目の調子を疑った。艶のある紙は指紋が目立ち脂でねとつくのであまり気持ちの良いものでないが、マット(艶消し)に変わったので梅雨と…

C’est glauque!.

ろくろく練習出来ていない所為で、練習曲集が全く進まない。基本的な点で足止めを喰う。そして師匠を毎回苛立たせている。なんと寛容な御仁なのだろう。 次こそは、とこころに誓う。 主宰されている楽団のコンミスさんについて、自慢気に語る様子が素敵だっ…

文を齧る魚.

※日記の名前を変えました。リンクして下さっている方は、お手数ですが変更お願いします。題字なんとかならんかね・・・(思いつきません) 紙魚は「しみ」なら、文魚は「ふみ」と勝手に定めた次第である。金魚の名前、画家の名前で「文魚(ぶんぎょ)」もある…

紙マニア.

演奏会が近い為、楽譜の製本をする。失敗して自己満足が得られず。題字だけうまくいった。 こういうものは美しく仕上げねば気が済まない、以前そう師匠に云うと、頷きが返ってきた。師匠なら分かって下さると実は知っていました。 少し値が張るが、次回楽譜…

みんなの音.

楽団の練習に9時30分から出席し、16時30分までみっちり合奏練習に参加する。周囲が徐々に弾けつつある所為で、自分まで弾けた気になるから危険である。自分なりに詰め作業をいい加減せねばならぬ。 皆の音が聴こえ、非常に楽しい。 - 行きしなの電車…

ピンク色の縄跳びで.

郵便やさんを待っていると幼少時代に歌った歌を思い出した。 ゆうびんやさん おはようさん はがきがじゅうまいおちました ひろってあげましょ いちまいにまいさんまいよんまいごまいろくまいしちまいはちまいきゅうまいじゅうまい ありがとさん。縄跳びの歌…

ミニーのお洋服の柄.

早起きは幾分か得か。しかしだるい。pcに向かいすぎかもしれない。 明日来るはずの封書に思いを馳せては心の臓をどくどく云わせている。 - Mr.Fridayが半袖に衣替え、薄い赤紫色のシャツがなかなか似合っていた。 - 地下鉄で、ジャケットとピンク色のシャ…

正念場の昇降機.

キーワードに珍しく指揮者の名前が、と思い見てみると、岩城宏之さんが13日に死去、との事。なんとまぁ。この方のエッセイは何冊も読んだ。引退した部の活動中、やさぐれて大学を抜け出した日を思い出す。自転車をこいで寒い川縁でこの方の本を読んだ。音…

蝋燭のかなしみ.

電車で学力レヴェルと学費が高いとされる私立大学の学生の会話を立ち聞きしてみた。というより声が高く自然と耳に入ってきた。ピンク色のふわりとしたスカートを穿いたかわいい声のお嬢は、朝に弱く遅刻欠席が多いが故に、親御さんから「会社員は無理」と云…

蘇鉄屋敷の内と外.

説明会前日にメールで、「明日は履歴書をご持参下さい」と云われ、明け方に慌てて書く。大抵の場合必要だから、予約画面で特に指定が無かった事を確かめてから油断していた。現地に行くと、「要るなんて知らなかった」という人が半分くらい居、驚く。どうや…

いい手.

ひとと近しくなって、今日でとうとう一年が経った。去年と相変わらずに、彼は良い手を持っている。 - 家庭の事情により、就職、しかも生活費になるような給料を得られる会社と立場で就職せねばならない予感がする。来週の最終で落ちてしまうと、悠長な事は云…

譚.

楽器を抱えていると古書店に寄りにくいのが不満である。 - 疲れていると、尖った声のお喋りで物分りが幾分悪く説明に手間のかかる母と話す気力がなくなる。がそのまま話さないでいると、なぜかもやもやする。母がさびしそうに見える。この人とうまくやるには…

a prelude.

早くも10日とは、と焦る。 - 昨日は徹夜翌日の眠気に耐え切れず、夕食後すぐ眠りに就き、今日の夜半に起きだして、pc作業をする。そのまま朝を迎え、「少しだけ」と寝台に横たわったが最後、気づけば正午になっていた。楽団の練習が十三時半からあり、参加…

どんな人なのだろう.

自分の事を分かってほしいと思う一方で、私はどれだけひとの事を分かろうとしていて、又分かる事が出来るのだろう。 - mixiの日記を書きながら、早くも、日記は一つしか書けない、と投げそうになる。日記にしなければいいのだろうか。見ても仕方のない内容に…

ホラー日和.

ホラー映画によくある様な空模様の所為で、一日ホラー映画の名かに居るような気になっていた。 湿度があり、空は時間に関わらず灰色、雨が降りそうで降らないか時折ぱらつく、そういう天候である。 - 芝本さん、帰宅す。修理箇所以外に、螺旋やキーがきれい…

宙に浮く.

笑顔だが白目を剥いていて、普通の状態に戻そうとして弄るが、ぐりんと白目に戻ってしまう、という昨日見た夢の謎の一光景が、頭から離れてくれない。気持ち悪い。しかも誰の顔だか分からない。古びた石膏像の如く鼻が欠けていた。 - 本当に大切な事は、他人…

L’oiseau Bleu.

一ヶ月毎にやってくる更年期障害みたいなこの症状、状態は、一体なんだ。 - 今月、或る賭けをする事にした。 付き合いに気を遣えない程多忙な中で、どんな生活をするか、ひと人にどう接する事が出来るか、何が疎かになってしまうのか、それらの点を見極めた…

すこしさびしい窓辺.

愛用の南部鉄瓶型文鎮を可愛がりながら、一日論文を読む。 良い意味でも悪い意味でも、どこで作業をしようとも集中力に変わりは無い。自宅は公園の斜め向かいに位置しているので、明るいうちは些か騒がしくはある。 飲み物を注ぎ足す、整理ついでに雑誌を読…

反省の日々.

こんな楽団でこんな曲を弾けたらなんと幸せだろう(自信の無さは練習してなんとかカヴァアした上で)、という思いで、コンミスさんに入団を頼み込んだ。実際何と云って頼んだのか、きちんと言葉に出来ない恥ずかしさから忘れてしまった。一応の許可を得た後は…

忘れられた日.

日記を書く事を忘れていた。 血が足りず臥せっているか、論文を読むか、雑誌を読むか、食べるか、そんな一日だった気がする。 自室の緑の手入れもした。剪定しないと、栄養不足でひょろひょろの枝が伸び放題になる。切った枝を瓶に差しておいたらば、根が出…

隣人愛.

人の話を聞かない人は嫌い。反省と諦めの区別がつかなくなっている自分は嫌い。ありがとう、ごめんなさい、を心底きちんと云う人は好き。何かに感動している自分は好き(まだちゃんといきてる、とおもうから)。 - 『ku:nel』最新号の、シニアサッカーチーム…

現実とパロディ、滑稽さ.

ブルグミュラーといえば、「スティリアの女」という曲に、花丸を貰った。何かの挿入曲でたまに使われている。こういう練習曲は、ピアノを弾く人間にとって、懐かしさを喚起する存在のひとつである。エリック・サティの「官僚的なソナチネ」*1は、そんな懐か…