2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

季節という平等、母国情緒.

また新聞屋さんが来た。虫は眠らないのだろうか。或いは朝になったら眠るのだろうか。 - 世間の義務教育課程及び中等教育課程に身を置いている人達の半分は、今頃必死であろう事を想像する。一年のうちでも電気の消費がより激しい日ではないか、と予想する。…

立ち並ぶビルに同じ顔をされた.

近くにコーヒー屋があるかどうかを鼻で嗅いで判断した。チェーン店の薄い香りがした。昼時のコーヒーチェーンでは同じ歳くらいのOLが制服姿で列を作っているし、会社説明会では同じ歳の営業担当が質疑に答えていたり、人事担当がプレゼンをしたりしている。 …

昨日の如くの今日.

外に出て、猫さんにお会いしたい。ひとがいっぱい猫さんの写真をくれた。 - 注文した品が今どこにいるか、とネットで見る。便利だけれども、不気味だ。こうやって自分も誰かに監視される日が来るのか、すでに来ているのか。 品は知らぬ間に郵便受けに入って…

悪魔シュギ的セイカツ.

「ロック」という語に弱い。何とかとロック、とか、ロックと何とか、というのにも弱い。例えば、風とロック、である。「ロックって何」と云われれば、「ロックっつったら、あれだよあれ。」と答えるしか、自分には出来ない。 「ビール」ということばに弱い。…

「拝啓、ジャンヌ=ダルク様」.

遂にツクツクボウシが、三日前から鳴き出し、樹の多い場所では蜩の声さえ聞く。もう八月も終わる。 - 「旅」と「雲」という語を好きになった。これからどんどんそらが高くなって行くのだろう。が、未だその気配はなく、今日も夕立に襲われた。 - 楽団の練習…

あてにならないお人は馬鹿よ.

あてにする人もっと馬鹿 この場合の「馬鹿」は、関西人にとっては「しゃあない」か「阿呆」の意に解釈したいところだ。馬鹿・・・はあまりに救いが無さ過ぎて哀しい。京都の「しゃあない」と京都以外の関西の「しゃあない」はどう違うのだろう。 - 英語とモニタ…

おもしろきこともなき世をおもしろく.

相変わらずPCに向かっていると、対人用の皮膚が腐れていくな感に捕らわれ、困る。顔が見えたところで本質までは捉えがたいもので、顔の見えない相手ともなると、本質の上澄みを指先で掬う程度の付き合いからしか始めようがない。されど、計り知れぬ、という…

文魚の食欲.

※うまく表示されない場合は、ブラウザの更新釦を押してみて下さい※ 地についた猫の尻尾の可愛さは、カーヴを描いていて更に先が曲がっているところにあるらしい。 - 日記を書く事にした当初は、句読点の打ち方を課題に据えていたが、近頃では、助詞の使い方…

”cõgitõ, ergõ sum.”

今日も金魚掬いに出くわした。地蔵盆らしい。夜の八時だというのに、子どもが多い。夜更かしする子どもと、子どもを平気で夜更かしさせる大人が増えていると聞いたので、心配になる。がまあ、祭りの時ぐらいは良いのだろう。金魚掬い一回百円、というのは金…

瓢箪から猫.

猫の後姿もまた、可愛いという事を知る。まん丸の頭がひょこんと乗っかった、丸い首とその下の丸い身体がつくるシルエットは、瓢箪みたいで可笑しい。正面を見ている気持ちとはまた別の気持ちで、突きたくなる。かわいいやつめ。地面にだらっと横たわった無…

焼かれてゐた.

涼しいうちに出掛け、待ち合わせの約束をしていた友人と会う。会う、と決めてから、随分彼女の事を夢で見てきたので、久しぶりの感じが全くせず、変に照れて話が出来ないという事はなかった。月に一度寺に市が立つ日に丁度当たったので、二人して出かけ、暑…

劣等感の塊に風穴を.

楽団の練習に行く。朝から数時間練習したが、駄目だった。血の滲む様な練習の末に上達したという人はきっと多くいるはずだと、才能に恵まれていない事については、忘却の彼方に何とか押しやる。人より何倍も頑張らないと(と云っても、きっと見えている以上…

それは単なる事故だった.

引退した部でパートを共にしていた後輩と同輩に久しぶりに会い、買い込んだケーキを食べながら談笑する。二人は見るからにしっかり味がしていそうなチーズケーキを、自分はこの夏二回目となるジュレを選んだ。どうも夏になると、ケーキを口に入れる事に抵抗…

襟足における類似.

「ググる」という新造語について、言語学研究中につき、興味深いニュースと受け取る。 - 昨日の殆ど徹夜の反動により、十時間以上目をつぶっていた。寝不足で奥二重が二重になっていた昨日から、寝過ぎた為に瞼がぷくっと膨らみ一重になった。 今いる場所が…

東方のそら.

ミラネージ(という名の作曲家による曲)にうなされる。うなされる とはこんな漢字であった。:魘される 「ミラネーゼでも検索してみてください」否、要らないです。 - 東条英機の孫にあたる方が新聞コラム欄に載っていた。なかなか貴重な人選だ。切り抜いて…

a moralist.

名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ故郷の岸を 離れて 汝はそも 波に幾月旧の木は 生いや茂れる 枝はなお 影をやなせる ・・・(続)<島崎藤村 「椰子の実」> 大切なのは想像力か。 - 覚醒直後、空調の涼しい風にあたり、矢野顕子を聴きながら、重…

怖いもの、イデオロギーと喪失.

本を読みたいとも、読まねばならないとも思うが、数文字見たところで眠くなるか、だるくて放り投げてしまう日々が続く。放り投げて目をつぶっても、眠るのもだるい。電車内の時間を、無駄遣いしてしまった。論文や課題のひとつでも読めば良いのに、と「脳裏…

滅びの魔法.

時間がないのに古本まつりに行ってしまった。 あれもこれも、と云っているときりがなく、昨日から続く貧血で体力がなく、待ち合わせ時間の都合もあり、文庫コーナーは素通りして、格安兼好みの単行本を掘り出す事に専念する。最初の方に見つけた本から仕払っ…

嗅覚の喜び.

「瓢箪から駒」の駒とは、白い驢馬を指すそう。瓢箪に驢馬を収納し必要になったら出す、という事をしていた軍人にまつわる中国故事から。意外なものから意外なものが出る、という喩えである。 - 今日聴いたCDは、「ピヤノアキコ。~the best of solo piano …

襟と首の間の隙間に.

久しぶりにひとと昼食、お互い辛いものを食べる。坦々麺は大盛りで、途中で諦めた。美味しいだけに勿体無いが、食べ過ぎると、血を吸い過ぎて膨らんだ蛭の様に動けなくなるので、仕方が無い。 その後、自室の本棚に入りきらなくなった漫画を、引き取り手であ…

小豆は健康に良い.

電子音楽の方が気が収まる時があるのだ。ぴこぴこ云う音楽を一晩中、YouTubeで検索して聴いていた。YMOの大昔の映像等が出てくる(結婚していた時の矢野顕子とTong Pooを連弾する坂本龍一とか、80年代のPVとか)。 目を伏せた 一瞬の 切なさがいい ・・・「…

瓜の盛り.

読書禁断症状が出始めたので、書店や図書館に行く気が久々に起こる。 『動物園の鳥 (創元クライム・クラブ)』『仔羊の巣 (創元推理文庫)』快楽的高速読書に良さそうな、ひきこもり探偵シリーズ(火村探偵とアリスと云い、こういう一癖あるキャラクターのタッ…

困ったわたし.

夢の中では、はらはらと牡丹雪が舞っていた。 どこか、外国の街の様だったが、風景は見慣れた古都の街中であった。夢の中で、どこかの地点からぽんとワープさせられ、やっと「自分が存在している事と場所」に気がついた時はなぜか見知らぬパン屋に居て(橙色…

夏のまどろみ.

深夜はやたらお腹がすく。お茶では喉の渇きが癒せない。意外にコーヒーの方が喉を通るのは、なぜか。水が一番。我が家では水をわざわざ買っている。 夏は背景に涼しい色しか持ってこられないので、つまらない。 - 突然二軒先から、ピアノをめちゃくちゃに叩…

濃密な気持ちを運ぶ夢.

妙な夢を二本立てで見たので、忘れないうちに書く。 こんな夢を見た。 ネット官能小説のオフ会という名目の大量合コンという変てこな集会に、興味本位で潜り込む。なぜかゲストは、某美形少年事務所発の歌手集団から二人、ランダムに指名された参加者が彼ら…

機械と生き物.

「就職活動だから」と断った飲みのお誘いがあったが、よくよく調べると就職活動は今日ではなく明日だった。頭痛が酷いのでまあ丁度良かったのだが。 - 遅い午前に、電化製品の回収車が団地にやって来た。まどろんでいる者にとっては暴力的ヴォリウムの宣伝の…

砂を噛む様な.

昨日、夢の中で人を殴ってしまった、と書いた所為で、一日中「殴ったね!親父にもぶたれた事ないのに!」という、ガンダムのアムロ・レイの科白が一日中頭の中を駆け巡っていた。 - 今日は、引退した部の後輩達と同輩、先輩とで、パフェを食べに出かけた。バ…

アボカド色の指先.

もっと切羽詰まらなくちゃ、と思う。大学院生二年目で、来年は就職したいと思っているのに、こうたらたらと、本読みたいとか、楽器弾かなきゃ、とぬかして暮らしているのは、私くらいなものだと。 - 南中高度が最高値を打ち出している時間に家を出て、図書館…

動かされる日々.

ずっと「おやすみなさい」と云っていない。または「おやすみなさい」と云って眠りに就いていない。幼い頃は、「世界の皆さん、おやすみなさい」と心で云って眠っていたのだが。寝よう、と思って寝ていない。眠いから仕方なしに、眠っている。 - 健康を気遣い…

“I don’t mind, if you forget me.”

夏だからといって冷たい飲み物ばかり飲むとは限らず、冷たいものと熱いものを交互に作って飲んでいる。PCの脇に(零れるとPCが故障するので、倒れても危険はない程度の距離に)置き、紙面か画面を見つめながらコップの側面を引っ掴んで、危うく取り落と…