2008-01-01から1年間の記事一覧

風邪っぴきの午後.

連休だというのに、風邪を引いた。 風邪を引いたのが連休で良かった、という言葉が出て来る様な生活を始めてからは、まだ一度も引いた事がなかった。少ない有給休暇を風邪なんかの治癒に消費したくないものだ。 風邪を引くのがあまりにも珍しかった余り、何…

「ご飯原理主義」に走る.

次更新する際には、また日記タイトルを変更予定。久々に更新しましたよ、という合図代わりに。 時折思い出したように、「とりあえずビイル」というブログに小さなネタを更新したりもしているが、こちら同様近頃振るわない。喫茶代をけちっているからだろう、…

欲望の感覚.

今望む風景は、私の携帯電話が弧を描いて海に落ちてゆくところで(海に葬るには汚すぎる物質である)、今聞いた音は、我が部屋に住みついている蝙蝠はヨハンの羽音(こと、もそ)だった。 今晩の通り雨は、シャワーの水音に似ている。何となくすっきりした、…

唄う雨.

久々に触る柴本さん(今いじっているPCの名前)がとても熱く感じる季節に、早くもなってしまった。夕方には酷い雷雨に見舞われる。健康診断にて採血後、貧血気味のだるさに帰宅中の車中にてうつらうつらと舟を漕いでいると、窓の外に、滝の様な透明な水飛…

ミクロスコープの世界.

毎日毎日、ほんの小さな仕事をし、ほんの小さな移動、ほんの小さな呼吸をする。世界を動かす事は到底出来ようもないが、どこかの誰かをほんの少しだけ楽にする事を、人生の大部分を切り売りしながら生み出す日々が続く。 小川にいる(であろう)メダカが食べ…

エレベーターに溜まったため息.

エレベーターで、ふぅ、とため息をつこうとしたらば、一瞬後に乗ってきた男性に先を越されて、タイミングを逸した。皆どこかで息をつきたがっている。大勢の前ではつけない類の息を、顔見知りがいない場所で。 エレベーターには当然監視カメラが仕掛けられて…

心此処に在らず、の二人.

仕事中やはり暇に殺されそうになったので、インターネットで父の日特集を少しだけ見る。嗚呼これ贈り物に良い、これにしよう、というものは、帰宅するとすでに記憶にない。何だっけか。 そうそう、うんとかたい草加煎餅をお取り寄せしようと思っていたのだ。…

イカントモシガタシ.

肌がどうしようもなく痒く、おちおち寝てもいられなくなったので、先月皮膚科にかかった。父が度々お世話になる総合病院の、皮膚科の中でも父が実際にかかってみてよく診てくれた医者に診てもらうも、非常勤で水曜午前中しか診る事は出来ないというので、ビ…

どうすれば、そうすれば.

ひとりで何かしたりどこかへ行く事が、以前は楽しくちっとも寂しくなかったのに、そうしているうち、寂しい人だねお前は、という声が何処からか聞こえ出してから、ひとりが寂しく感じられるようになってしまった。寂しくなんか、ない、と跳ね返す事を、今ま…

各々の.

最近の気晴らしは専ら『もやしもん(1) (イブニングKC)』で、心の底から随時湧き出る感情論に深入りする事なく、現実に癒されて過ごしている様な気になっている。風呂場タイルの目地にくっついている、黒くてしつこいもの(黴である)が、こんな可愛い奴だっ…

マドレーヌの様に泣きたい.

さめざめと泣きたい(pleurer comme une madeleine)。さめざめと泣く為の時間と空間が欲しい。 扉を開けたら、四畳半程の森が広がっていて、小椅子が一脚だけ、ぽつん、と置いてある「泣き部屋」があったら好いのに。(理想は「天空の城ラピュタ」の、建物の…

かってにしやがれ.

疲れている時に吐く「こころの口癖」がある。少し恥ずかしい。 音楽と男性は似ている。 追えば追う程に逃げていく。 そして私はどちらの才能もない。 近づき方がまずいのだ、という事位、安易に想像がつく。だからこそ悔しくて、ついつい愚痴を吐いてしまう…

悪夢日和.

あれよあれよという間に時既に皐月、飛び石連休も気づけば終わっていた。 連休最後の日については、特別予定を入れずにおり、読書と楽器の練習が出来ればそれで良い、と前夜、布団の中で考えていた。 いざ目覚めようとする直前に、溜まりに溜まっていたらし…

アントン小父さん.

ブルックナーが好きだ、と云えば、えらく驚かれる事が多いが(何処が良いのかと批判されても、好きなものは好きなので、そんな批判はどうでも良く全く気にしない)、えらく驚いた上にえらく熱く語り、ついでにCDまでくれる人は、うちの師匠くらいのものだ…

コーヒー色の風に捧げる.

インスタント・コーヒーよりはましな味のコーヒーが手に入ったので(如何にインスタント・コーヒーが「薄味」であるかが分かる位の)、朝布団の中にいる時から猛烈に求めていたドーナツを買いに出掛けた。「ドーナツ欲」を動力源とする自転車は、速い。たと…

あ・うん.

学生時代はよく来たが、働くようになってからは足が遠のいていたカフェに来ている。 その地には、約半年毎に行く機会がああるので、年に必ず2回はそのカフェに寄る。期間を空けていくものだから、コーヒーを、と云うと当たり前だがミルクが付いて来る。週に…

たそがれる才能.

地球の隅の隅で、何も大した事はしていないのに、何故これ程疲労を感じているのかしらん。高層ビルにも夕陽が落ちる。ここ数日雨か雪ばかりだったので、快晴の夕べは久しぶりだった。 起きて働き眠る、という生活の中で、以前はあった余裕が近頃なくなってい…

もう無いもの.

満たされている時にはそれ程意識的に観察しないくせに、残り少なくなった時やすっかり無くなった時に、残った泡や痕跡を見つめながら、そこに「昔」在ったものを強く想う。 例えば、目の前のカップにへばりついているコーヒーの泡の帯、である。棺桶の中の亡…

090 or 080.

Enchanted Landscape Escapeアーティスト: world's end girlfriend出版社/メーカー: Human Highway Records発売日: 2007/11/09メディア: CD購入: 6人 クリック: 20回この商品を含むブログ (15件) を見るこの音楽の指先が、腫れた瞼をあたたかく冷やしてくれ…

物知りナルシスト君.

自分の事がこれっぽっちも分からなくなったので、一冊丸ごと心理テストと占い、という女性雑誌にまずは訊いてみよう、と手に入れ、設問に答えていると、気がつけば午前二時になっていた。 気だるい設問に気だるい解答の他に、箱庭を描くテストがあり、ものの…

夢のいろいろ.

今年の初夢は、見積書や請求書が目の前で待っている夢で、まあ今年もそんなものだろう、という事で諦めた。お金と生業は必要である。 次に見た夢といえば、これもやはり何度か見る夢で、大勢の前で、さあ今から弾きます、と云って楽譜を見てみれば初めて見る…

my favorite things.

アンティークリネンのワンピースが運良く、相場からすれば多少安価で手に入ったので(それにしたって高価である)、早速着て眠る。意外に暖かで、しかもまん丸になって眠っても翌朝皺になり難い様子で素晴らしい。しかし、中途半端な位置から入ったスリット…