雨の模様.

しとしとと何日も降り続く雨は、鬱陶しいことこの上ないので好きでないが、一日二日の雨ならば、聞こえる雨音が心地よくて好きなのだが。瞬間的な集中豪雨も、どきどきするので良い。
が、以上は、室内で呑気にしていられ、降り込められることが苦にならない時限定である。出かけるとなると、自分の体ではなく、鞄の中身や服が濡れる事が、気に食わない。傘を差さなくてはならない事も鬱陶しい。
(雨に当たっているにも関わらず、とれない傘の汚れも気に食わない。)


本日は雨。ほぼ徹夜明けで出かけた昨日は、帰宅後ことんと眠りに就き、夜中にふと目が醒めた時には、もう既に雨が降り始めていた。

しとしとと何日も降り続く雨は、鬱陶しいことこの上ないので好きでないが、一日二日の雨ならば、聞こえる雨音が心地よくて好きなのだが。瞬間的な集中豪雨も、どきどきするので良い。が、以上は、室内で呑気にしていられ、降り込められることが苦にならない時限定である。出かけるとなると、自分の体ではなく、鞄の中身や服が濡れる事が、気に食わない。傘を差さなくてはならない事も鬱陶しい。

昨晩の、私のやるべきことは、とりあえず睡眠を取ることだったので、寝台に横たわりながら、わざわざ開けておいた窓から、聞こえてくる雨音を聞きつつ惰眠。
いい身分だ。

今日は雨にも関わらず、地元の映画館では、『アメリ』が1000円で見られる期間に突入したので、出かける予定。サントラも素敵(ヤン・ティルセンに寄る)。フランス感満載。こういうフランスしか私は知らないが、兎にも角にも「こういう」フランスには魅かれる。。日本にはない色彩……

知人の影響で、今月は映画月間だ。

Arthur Rimbaud.
先日、映画「太陽と月に背いて」 を観る。ご存知、詩人ランボーヴェルレーヌの交流を描いた映画。と言ってしまえば、非常にドライな映画に思えるが……
……観る時期(人生における)を間違わなくて良かった、と思える程、影響力の強い映画だと私は思う。フィクションでは無いため、周知の通りの結末なのだが、この際筋は大して重要では無く。そこに内在しているものを味わうというか…。

魂より肉体を求めるヴェルレーヌ、「愛」という言葉何ぞ、持ち合わせないランボー。彼らは本当に、最終的には「永遠」を手に入れたのだろうか。そもそも、彼らは「永遠」を求めたのか。「死」を詠い、「刹那」をマゾ的に堪能する者らの「永遠」とは。

もともとランボーの詩は好きだったため、詩集は持ち合わせていた。映画を観終えて、再び今詩集を手にとっている。手元にあるのは、小林秀雄訳の岩波文庫版「地獄の季節」。さすがに、こんな詩は、彼にしか書けない気が大いにする。
「君無しでは、俺は生きて生けない」…とか、人生で一度でも云う場面に遭遇するのだろうか。詩人。


ジャン・ピエール・ジュネ 「アメリ」.
観賞。
1000円とは、安い。一女としては、とっても楽しめた。
筋[……内気な父は医者、情緒不安定気味の母は教師、という家庭に生まれ、父による定期検診で心臓病だと診断された為に(本当は、父が好きだった所為で検診のたびに心拍数が上がっていただけ)学校にも行かず、ずっと家と空想の世界にこもりっ放しのアメリ。好きな事は、川での水切りと、ブリュレのおこげをスプーンで割る事。
ある日、ちょっとした仕掛けで、他人を幸せにしてあげることに快感を覚えた彼女は、その事で、自分だけの世界から、外の世界へと踏み出せるかも知れない、と躍起になる。が、しかし、自分の幸せは……?]

人物描写が絶妙。アメリの小さな悪戯は、ぷぷっと笑え(るのは私だけ?)とっても可愛らしくて、これまた絶妙。でも自分の事に関しては、とても不器用。その間にあるギャップが、この映画に人が魅せられる一つの要因か?
売り文句は「幸せになる」、というだけあって、全体的に底抜けに明るく、確かに幸せ……のような。

でも、結局アメリの「自分の世界から抜け出す」事と、自分の幸せを小細工・卑怯な手無しに掴むこと、、は…果たして出来たのか……?結局、同じ穴の狢…というか偶然というか…結末に一抹の疑問。

全体としては、フランス感とフランス語が乙で、素敵だったし「フランス人って……へえ」という点も発見でき、勉強?になった。
最後にひとつ、フランス人は何に至るのが、早い。

……2002年正月映画、だったのか。。観るの、おそい。が、今日観れて良かった、本当に。