狭間及び溝.

海辺のカフカ』を求めて外出すると、外はすっかり「新たな季節」の気配がしている。春に気圧される。 
近頃、追憶に襲われる日々を過ごしている。至って記憶力が乏しい私にしては、こんな日々は珍しい。幼少期、高校時代(中学時代は思い出したくない)の、何気ないけれど自分の有り様を確認する上で重要である小さなコマが、或る時々で鮮明に甦ってくる。それはなぜなのだろうか、全く分からないし、好き好んでそうしている訳でも無い。陽気、時期の所為だろうか。もうすぐ新しい生活(と云っても、学生という身分は存続する為大して変化は無いが)を始めよう、という時期であるからなのだろうか。そういう理由も考えられるが、きっとこの時期というのは、終りと始まりの時期であり、過渡期であるから、時間感覚が自由に為るのかもしれない(意味不明)と漠然と感じる。
決して明るい記憶ばかりでは無いが、暫く過去に浸かってしまう時間がある。実際自分の躰は現実に居るにも関わらずそうして追憶ばかりしていて過去に居座る事になると、果たして現実とどう向き合い関係すれば良いのか、分からなくなってしまう(しまいかける)。
……単に今、暇だからかもしれない。必死に何かに取り組めば、現実に戻れるやも、と思うので、さっさと予定を決めてしまいたい。すっかり呆けている。

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書籍代を削る方法、自己分析…
古書店で購入する本は、其処でしか其処でついている価格で見つからないかもしれない本。ただ安価で手近な本を求める場合は、古本屋に行く。購入しても、一度しか読まないであろう本等(読み捨て)は図書館で借りて読む。