宿替え.

下宿している知人の引越しが相次ぐ。
この日も、知人宅引越し前最後の訪問、という事で、のんびりお茶をしに、数人が集まる。女性だけのお茶会は、ひたすら甘い食べ物が持ち寄られ(私はクレーム・ド・ブリュレを、一人が生チョコケーキ一塊、もう一人は軽いチョコレート菓子と「ココアシガレット」大箱…演奏会の差し入れに貰ったらしい)、その重みは翌朝まで各自の腹に滞在する事になる。
女性だけに限らず、また女性でも該当しない人はいるが、何たって女性は「甘いもの」が好きなのだろうか。別腹…とはどういう事か。その「甘いもの」の味自体をあまり深く味わっているようには思えないので、恐らく「美味しいものを食べる」という行為が好きで、その「美味しいもの」の中でも、「甘いもの」に対しては、特別のセンサーを女性は持っているのかもしれない。単なる「身体の構造」である可能性。
夕飯は皆でパスタを食べに行く。なぜ日本人はパスタが大層好きなのかも(発祥の地はあんなに遠いのにも関わらず)、同様に良く分からない。