酒の雫滴る雨女.

そして雨女の卒業式、今回も雨だった。
大学の卒業式・・・未だ後二年学生で居る身としては、余り感慨は無いけれど、「当たり前に居る」と思っていた学友達に、四月から会えなくなる(もう一生会わない人も居るかもしれない)と考えると、学生生活の何たるか、一期一会の何たるかと考え込まずには居られない。また、寂しく思う。
袴を着る予定で、早朝から着付け、ヘアメイク、撮影をお願いする。その早起きの所為で、式中の数分は舟を漕ぐ。まあたまには着物も良い。多くの女子学生の晴れ姿を見る事が出来、楽しく過ごす。皆其々、すばらしく綺麗だ。着物の傾向としては、8、9割が袴、残りは振袖、色めは赤、ピンク等の濃い暖色が多い。
式典の後はそれぞれの学部で学位授与、その後クラブが企画してくれた食事会に行く。謝恩会衣装に着替える・・どれも先日良い値で購入したものの、靴や鞄、メイク道具等は今後ハードに使うとして、ワンピースは「次着るのはいつだろう」という使えなさ・・・(桃色でひらひら)もうしかしたらもう一生着ないかもしれない、若さとはすばらしい宝だ。
謝恩会は、繁華街の細道にあるひっそりお洒落なカフェで・・・いきなりアルコールが出てきたので喜び、酒呑みという本性を出すと、同じくお酒好きの先生のノリが良くなり、酒話に花を咲かせる。二次会は、先生方のお誘いでホテルのラウンジで呑み直す・・・ジーンズ、ジャケット無し、コドモでは入れない場所・・・自分で行き自分のお金で呑むのは後何年先の話であろう、という良い体験をする。普通の安居酒屋で三桁で普通に飲めるお酒が、其処ではなぜ四桁するのか、という疑問は、それは年代ものだから、という教授による回答で解消される。そうか・・・世界が違う。マルガリータをいただく、初ショートカクテル、縁に塩付き。
その後はカラオケと酒・・・久々に羽目を外す。恥ずかしいったらない。
私の、呑みだすと発生する問題は、後先を考えずにペースを維持したまま呑み続けるところに有るらしい事に、初めて気がつく。大概誰も止めてくれない(こいつは放っておいても平気だ、と思われるらしい。特に人に害は無い)。ちなみに好調子(に見える)の「後先」は、トイレに引き篭もる(引き篭もって寝る)か突然眠る事になるのだが。
もうそろそろ、身体の事や品性の事を考えて、本気で呑むのはよそうと思う。というより、自分でお金を稼ぎはじめると、本気で呑める程お金をつぎ込めないだろうから(今飲めるのは他人のお蔭)、あまり気にする事も無いか。
でも次からは、「明らかに飲み過ぎに見えたら、構わず私を止めて下さい(酒取り上げ命令発令)」と云ってから、呑もう。
というか、誰か止めてくれ、本気で。