猫と.

いい加減、ヘタレを脱したい。

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夏の間、必要な分量しか食物を受け付けなかった胃に、無理矢理ティラミスを押し込んだらば、案の定胃がもたれた。私の身体が秋になるには、もう少し時間がかかるらしい。
良い匂いを嗅ぎつけると、他のどの感覚器よりも、気分が満たされるまでが早い気がする。雨の日の、パッションプルーツの良い香の真赤なハーブティが好きだ。呑むと身体の芯がぼやりと温かくなる気がする。新陳代謝を良くする為には、完全ノンカフェインの飲み物が良いらしい。

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ひとと居ると、何処でも猫をよく見る。足元が白い猫(「靴下」と呼んでいる)が好きだ。
先日の晩、ひとりで帰途を急いでいると、親とはぐれたか捨てられたか知れない仔猫が一匹、「拾って」と云わんばかりに鳴き、おやおや…と見つめていると、期待を持ったのか近づいてきた。猫は大好きだが、自宅では飼えない。迂闊に触ったり連れて帰ると、仔猫を余計に不幸にしてしまうであろうし、痛々しい程可愛い鳴き声と容貌に背を向けて立ち去る。暫く鳴き声が耳から離れなかった。今どうしているのだろうか、無事だと良いのだが…無事じゃないなら、無理にでも連れて帰ってあげれば良かったと思っている。
猫好きは、猫を引きつけるオーラを放っているのだろうか。もしくは、嫌い(近づくな)オーラを放っていないから、よく遭遇するのだろうか。
今日も、猫に見られていた。