うさぎもお目覚め.

やるべき事を放り投げて、自主休暇を決め込む。レッスン日が近づいてきた所為もあり、楽器を練習しようと思ったが、大学に置き去りにしているので叶わない。やきもきした気分を、ピアノにぶつける事にした。半年ぶりくらいに触ったので、何か曲を弾くにも全く指が立たない(うまく動かす以前の問題)。きちんと教則本のハノンからやり直す羽目になった。暫く格闘してからソナチネに挑むと、少しはマシに鍵盤を押さえる事が出来た。教則本は偉大だ(つまらないけれども、はまると楽しい)。幼い頃に発表会で弾いた曲は、今でも手が覚えている。練習の日々、どういう意味があるのか全く理解しないまま、先生の云う通りにしていた曲づくりは、今となっては「何と的を得ているのだろう」と、書き込みを見直して今更感じる。当時は楽譜も弾き手としての自分も人間としての自分も、真っ白だった事を思い出す。

「お人形の夢と目覚め」が一番、記憶に残っている。

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明日からはやるべき事をやらねば、残りの平日をスムーズに過ごす事が出来ない。

うさぎも猫に戻らなければならない。

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休暇呆けが顕著に授業準備に現われているようで、英文の読み違えを頻発している。他人に呆れられても、それは自分の勉強と能力不足だ、と知っている為、もう落ち込みはしなくなったし恥ずかしくて半泣き状態には陥らない。

…と思っているが、開き直っていても進歩はしないし、やはり悔しい恥ずかしい。

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ハイドンの通称「驚愕」交響曲、第二楽章のピアノ編曲版を、自分への「喝」を込めて弾いた。冒頭のf(フォルテ)は、手が鍵盤から離れ弧を描く程に、強く。