硬いもの.

昨夜押し付けた意思表示の返事が、しっかり返ってきた。こうやって少しずつ大人になっていきたい。

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電話の会社、機種変更の作業が完了したと連絡が入り、家族分の電話を取りに行く。
諸々の初期設定をして、アドレス変更の御知らせを送信していると、日が暮れてしまった。近頃の電話は多機能である所為か重い。肩が凝ってしまった。
大学を卒業、部活を引退した後は、それ程メールを使用しない。その所為か、ただの御知らせメールに「久しぶり」の返信が届く。とても嬉しいが、すべてに返信していると、たちまち日付が変わる一時間前になってしまった。
電話は怖い。
craftwerkみたいな効果音が気に入った。外面同様、音までデザインされている、らしい。

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レキシントンの幽霊』に収められている『氷男』を読んだ。氷に閉ざされ、身動きが取れない(凍結している)、まさにそんな話だ。
寒い。

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幾つかの就職情報サイトに登録した。こんなに自分の情報を撒き散らして、果たして大丈夫なのか、と疑う。 ともあれ、早く就職活動をせねばならない。最初のうちは、スーツを着て「頑張っている気になる」事が楽しくさえあるが、それは長くは(大抵の人の場合)続かない事を、もう知っている。二回目であるから、良い意味でもう夢は見ない。見なくて良い。縁は縁だ、そう割り切った方がまだ、笑顔でいる事が出来るように感じている。
そういう、簡単だけれども必要な「自分の勝手(やり方、都合という意味の)」を得る事が出来れば、自然と社会に出ていける気がする。去年はそれが手の内に無かった所為であらゆる事に不安であったが、進学を選び、一年悩み続ける時間を得る事で、その「尻尾」を掴む事が出来た。そんな自分の境遇、モラトリアムを許容されてきた境遇に、感謝する。それはとても、恵まれた境遇である。