やり場のない力.

時間割表を作成したのは良いが、沁みついている狂った体内時計は、いきなりは修正されない。明け方まで眠れず、案の定授業に遅刻しかけた。
嫌な癖を無くすべく、楽器の練習を授業後に少しする。基本技術を修正する事は、かなりの忍耐と時間を必要とする。なかなか前に進まない事と音の汚さに、苛立ち葛藤する。

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脱力が出来ない。
楽器においても、生き方においても、歯磨き(すぐ歯ブラシをだめにしてしまう)においても、あらゆる事において云える。「実感」がないと怖いのだ。力を込めている実感、頑張っているという実感、ここにいるのだという強烈な意識を、常に触れていないと、地に足が着かない。或いは、常に力んで生きてきた為に、脱力という状態や感覚を知らないのかもしれない。
脱力しないと好い音が出ない。
(ピアノで、いつまで経っても速いパッセージを弾けるようにならなかった理由が判明した)