硝子の向こうの夢.

セミナーと面接 暑苦しいと評判の関連会社群の中でも、異色に感じる程地味な会社 悪く云えば、冴えない パンフレットもなければ、パワポトークも冴えない けれども伝えたい何かの存在は分かる 冷めているのかもともと低温なのか


演奏会に行く とてもよく弾けているように見える 透明な熱気は感じる けれども押し寄せる塊の存在は感じない 説得力がない 一瞬きらめいたと思えば散り散りになり消えていった 厚い防御硝子越しに見聞きしているよう 目をつぶってよく聞いてみようとするが欲しいものが見つからない もどかしい もっと頂戴 とても欲しい 欲しいから「欲しい」と云う もう要らないのではなくて


二次面接兼役員面接兼最終面接の案内が来ていた 二次は私にとって鬼門 もうここしかないと思っている


芝本さんを遂に修理に出す 相談料は取られずに済んだ 三週間から一ヶ月掛かるという 白い恋人の帰還を待つ


高村光太郎詩集、手がモティーフの自身の彫刻が表紙になっている版のものを、もう一度手に入れたい。親友に先日、贈ってしまった。後悔している訳ではなくて、印象に残って離れないから手元に欲しい、と思うのである。あの「手」は忘れる事が出来ない。