彼方此方へと気が移る.

朝から晩までPCをかたかたやっていた。急ぐ気持ち次第でタイピングの速度が変わる。これだけ速く打ち込む事が出来たり、何より集中出来るのならば、最初からそうしていたら良いのに、と何度も思う。
珍しく、行き帰りは論文に目を通していた。というよりも、読書用の本を詰める隙間が、鞄に無かったのだ。使いもしないだろうに、ついつい、鞄を一杯にしてしまう癖がある。論文の束が幅を利かせている。毎日PCを持ち歩いているので、身体が斜のまま戻らなくなるのではだろうか、いつかそのうちに。
野良猫達は、陽の当たるところで、何かを見つめる事に始終している。営業しているのかしていないのか分からない食堂の前が、岡持で塞がれている日は、店の前の畑で「斜め座り」で寛ぐ。
腹ごしらえしようと、即席チゲ風春雨とラム酒風味のパイを、夕方近くに貪っていたところ、研究室仲間がフライドポテトを一パックくれた。アルバイトに行かねばならず、食べる時間がないから、という事だった。頭は、食べたい、と云っているが、お腹は、食べ過ぎだ、と云っている。結局先輩と半分ずつ有り難くいただいたが、食後少々胃にきたので、途中コーヒーチェーン店に寄ってお茶を飲んだ。しかしチャイにした所為でこれもまた甘く、室内は暖房でじっとり暑く、早々に飲み干して(と云っても、猫舌の限界で、人よりはゆっくり)夜風に当たりながら駅へ急いだ。
大人しく家に帰れば良かったのだ。