文字も苦手.

英語の単語が目の前で、読んで欲しそうに踊っている。掴めそうで掴む事が出来ずに、立ち止まってしまう。緊張の所為なのか、元々能力が足りていないのか(両方だと思う)。苦手なのは、二重母音と例外的なアクセントを持つ派生語で、迷った時は小さな深呼吸をし、もう一度文章を最初から読んで規則性を思い出すか、最も自然と思われる発音でその場を凌ぐ事しか出来ない(よって、予習の段階で、読めなくなりそうな単語は予め、辞書で発音記号を確認しておく)。
そもそも、人前で音読する事は、小学生の頃から苦手であった。緊張すると詰まってしまう。感情をも付け足してすらすらと読む事の出来る生徒を、奇異に感じる程だった。(その「奇異」という印象には、わざとらしさと押し付けへの違和感と恥ずかしさも、確かに含まれていた。)

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ベーグルのクリームチーズ挟みが止められなくなっている。

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夜の帳が下りて間も無くの闇を、ひとと歩いていると、脇を、大学のボックス街でよく見かける猫が、何かに惹かれるかのように決然とすり抜けていったので、ふたりして追い駆ける。大学猫の視線の先には、或る家の門扉の後ろにいる若い猫が見えた。と、程なくして、強烈な猫パンチ及び拒絶の声と共に、大学猫はあっさり追い払われてしまった。
先日、この大学猫と同様に、可愛らしい年頃の猫を覗き込もうとしたところで、道の少し先から聞こえた咳払いに追い払われたのは、私だった。家主の帰宅がもう少し遅ければ・・・と下らぬ事を考えながら、しぶしぶ退散した人の方が、発情した猫よりも質が悪いかもしれない。
通いつめればいつかは受け入れられるのだろうか。小父さん、と形容すべき風格のこの大学猫は、我が部では、某猫型ロボットに由来する名前で呼ばれている。当初は、尻尾が丸いから、という理由でその名が付けられたが、今では体格まで「彼」に準じている。