禁じられた逃避行をしよう.

起き出さねば、というのに、腹痛で唸る。兎も角起きだして薬を買いに行こう、と思っているうちに再び意識を失い、気がつけば午後になっていた。こうして人生を損して行くのかしらん。 猫はここのところずっと、一ヶ所にかたまって動かないから、構いようがなくてつまらないよな、という事を寝床で考えていた。
誰それはもう就職が決まったんだって、結構有名なところらしいよ、と母に云われるのはもう慣れてしまったが、精神的に不安定な日はきまって不安と申し訳無さに泣かされる。気に病んでいる暇があれば動く事。
漫画『Strawberry shortcakes (フィールコミックスGOLD)』を、本棚から拾い上げて読む。色々あるけど皆生き続けていくのだ。弱いながらも、一人で立って歩いて行きたい。 魚喃キリコの漫画は、科白の無いコマでも何かを語る。

本に手が伸びる事もなく、ただ睡眠に逃げていた。