長じてもグミが好き.

地元に引きこもっている期間は、図書館、ドラッグストア、書店、コンビニ、しか行く場所が無いにしろ、よくもこれだけ魅力的な店を揃えたものだ、と思う。居心地の良い喫茶店がなくて良かった。あればきっと、入り浸って本ばかり読んでいただろう。ファーストフード店はあるが、以前好きだった人が時々利用しているみたいなので、行かない。絶交はしていないが、出会うと気まづい。それにわざわざファーストフードにお金を払うくらいなら、もう少し自室の雰囲気を改善して、インスタントでも美味しいと思い込んでコーヒーの一つを入れた方が、満足出来るし懐にも良い。
近くの大型書店(比較的大型と云えるが、品揃えの傾向が未だに掴めない)には、ハリボー(熊印)とカッチェス(猫印)のグミを置いている。ハリボーに飽きると(元々、そんなに美味しいとは云えない)、カッチェスの砂糖だらけだが酸っぱくて美味しいと云えるサワーブラックカラント味を買って帰る。この少々値の張る輸入食品を買って帰る客は意外といるらしく、大きな道路沿いとあって広い所得層がクルマに乗ってやって来るのだろう、なかなかうまくやっている様だ。
グミと云えば、グミなのかゼリーなのか今となっては不明だが、幼稚園で一日が済んだ後帰る前に、一人一つ小粒のグミなりゼリーなりを貰って喜んでいた、謎の記憶がある。何味なのかやはりよく分からないが、グラニュー糖が塗してあって丁度このカッチェスと同様の歯応えと「味の雰囲気」を持っていた様に思う。あの儀式めいたご褒美は、一体何の意味があったのだろうか。仏舎利のつもりだったら驚くが(仏教法人の幼稚園なのだ)。