鏡の国.

uopus2007-01-10

図書館から借りた本に、とても繊細なものが挟まっていた。同じようなものを頁の隙間に認めたのは、確かこれで三度目になる。栞の主とは本選びの好みが似ているらしい。赤い蝶が三匹いる。失敬せずに、そのまま挟んで返却する予定であるが、この本を読んでいる間は有り難く使わせてもらう。

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ずっと放置していた髪を、お呼ばれ予定を見据えて切りに行く。おかっぱに近い様な髪型にしてみたかったので、ストレートパーマをかける事にした。近頃は、色々な種類のパーマがあって分からない、と云うと小母さんの様だが、正直に質問して説明してもらった。
ストレートなのに、ウェーブパーマと同じだけの時間と匂いの苦痛が伴うのは意外だった。何とかして欲しい。如何にも髪と地肌に悪い感じがする。きゃしゅきゃしゅの髪になった。
薬品を定着させる為に、例の細長く四角い箱からびやあと(!)引っ張り出されたごく普通のビニールラップ(!)を被せられて暖められている間、紅茶が透明な硝子器に入れられて出て来た。リプトンのイエローラベル。
何処へ行っても、就職はよ決めや、と云われる。
パーマ液の硫黄臭と憂鬱を、一瞬だけ忘れに、コーヒーチェーンで読書をした。晴れない。

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美容院の大きな鏡に映る、タオルを巻かれた丸っこい顔が憎たらしい。