港町のそら.

uopus2007-03-17

餌を片手に持った食堂のご主人の後を、野良猫が三匹、尻尾を皆同じ角度に持ち上げて、足早にくっついて行った。
先十センチ程のところで曲がった尾の動きが面白い。

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会えるうちに、と一週間に一度、港のある街にひとを訪ねて行く。古いが美しい洋風の建物が多い。ビルヂング、と書かれている。
今日演奏会で聴いた曲の中で、栗色の小さな少女が、黄色い蝶々を追いかけてくるりくるりと回っていた。いかにも、そこらじゅうを跳ね回る可愛い盛りの愛娘を描いた曲らしい。木管楽器のまろっこい音は、艶のある栗色を感じさせる。
喉のがらがらが鼻まで上ってきたので、どうやら風邪らしい。このまま抜ける事を祈る。ひとが「美味しい」と云った店で食べた坦々麺が、喉に滲みた。消毒になっただろうか。