目隠しの午後.

uopus2007-03-16

臨時収入あり、急遽ずっと慕ってくれている後輩を呼び出して、今までのお礼としてランチをご馳走する。球状になっており、火の通り具合を心配せずには居られぬハンバーグの「核」には、銀杏と百合根が仕組まれていて、洒落ているなあ、と唸った。しかし、もう暫くは千円以上もするランチ等、食べる事はあるまい。
その後、雑貨屋のセールで硝子の入れ物を細々と購入する。何に使おうのか、帰宅後ひと洗いしても思いつかない。こうして硝子ものがどんどん増えていく。
書類を出せば、用がない限り、もう大学に来る事がない。特に感慨も誰かに会いたい気持ちも抱かず、てくてくと事務所までの廊下を進んでいると、Mr.Friday*1に出くわした。最後に会話を交わすのが彼だったという事を、なかなか象徴的な出来事として捉えた。文学専攻ではないのに必要単位の八割五分は文学で賄わねばならない状況にあって、文学に向き合う意義や自分の力で考える事、甘えない事、礼儀と常識を教えてくれた、重要な存在だった。贔屓はするわ理不尽だわ、極端な言動で女子学生を泣かすわの、変わった人で、反面教師的存在でもあったものの。

*1:金曜日に受講していた講義の担当教員、熱血助教