ラム酒一杯、ひとり旅.


会社社長が来るというので念の為空けておいた外食予定が、「ふい」になったので、ひとりで街に繰り出す。
ひとりでお酒を一杯飲んで帰りたくなった日に寄るカフェの、アルコホル一杯無料チケットを財布の中に見つけたので、丁度良かった。茄子と肉味噌あんかけ焼きそば、というのを注文する。あんが絡みやすい太さで風味の良い麺と肉味噌のコクに舌鼓を打った。林檎酒を足したラムを口に少しずつ含みながら(ラムは味がしつこく時に鬱陶しいので、氷が程よく溶けて薄まったところをいただかなくては、と決めている)、本棚にあった『Room talk』を捲る。こんな可愛いだけの本、物欲を刺激するだけだから、と「読まず嫌い」でいたが、どこがどう良いのか、どんなふうに感じられたのか、そういう点が絶妙な(納得が良く様な)言葉や表現で語られていたので、唸った。

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向かいの席の者が不在である事について、今日は少々寂しくあった。