家紋.

家紋は、追いかけたらキリが無い記号であるが故、大層多くの家紋に関する書が存在し、其々中身、外見共に「厚み」があるに違いない。
が、以下は、現在約5000種あるといわれるうちの、4500種の家紋はどんな様相かを鑑賞する、という目的には最適(分類され方も適当)な本なのである。
日本の家紋 青幻舎
ちなみに文庫本サイズである。本棚に、参考書として置くにも、邪魔にはならない。(ヴィジュアルもシンプルで、品が良い)

唯眺めているだけでその造形美なりの魅力が十分覗える、「家紋」を「愛でる」ならば、この一冊。近年の家紋ブームに乗った気にもなれそう。

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ところで、この本の題名は、「日本の家紋」だが、
果たして、
「にほん の家紋」なのだろうか
「にっぽん の家紋」なのか、どちらであろう。(普通は奥付に載っているのだが・・・見当たらない)

佐藤雅彦研究室による、「日本のスイッチ」調べでは、
日本のスイッチ 毎日新聞社

2003年1月20日、回答者22936人中、
「ニホン」派 61%
「ニッポン」派 39% だそうだ。
・・・u:は、「ニホン」派。語感のしっとり具合が好みなのだが。
お出汁の匂いすらするのだが。

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手.

手を失ったら、私は生きていけるだろうか。。
近頃突如として、なぜか右手が震えだすので、ごく細かい作業が、少々困難になる。
腱鞘炎・・・程ハードに手を使ってもいないので、恐らく楽器の所為か筆圧を無駄にかけている所為か、と思われるが、定まらない指先は厄介である。
調子のいい時は、爪先程(最小全長3mm)の鶴を折れるくらいの、
細かさを誇れる我が手は、いつまでまともに動いていてくれるのだろうか。

昨日、図書館で家紋(流行中?)の本を借りたので、我が家(父方)の家紋である「五瓜ニ違イ鷹ノ羽」を、本を参考にしながら描いていたのだが、予想以上に、家紋のあの造形美を描き起こすのは
私には難しかった。
しかし、描いているうちに、なぜあれ程に整って見えるか、及び、整え方が多少なりとも分かった気がした。家紋についての詳細を追いかけようとすると、卒論もままならなくなりそうなので、放置しておこうと思うが・・・。
我が家の家紋を見ると、囲い(正式名称は存じないけれど)は瓜で植物紋、中身は鷹の羽(違い=cross)で動物紋、何だか邪道、というか無教養な匂いがする。

家紋をマシに描くことが出来たら、ここにupしようと思ったのだが、やはり技術が無かったようで、何枚か描きちらすも、遂に断念。
一体、昔の人は、どんな方法・道具で、家紋を描いていたのだろう。特に旗印サイズのもの等は。

・・・ちなみに、母方の方の家紋は、囲みは違えど、同じ「違い鷹の羽」である。これも何かの縁・・・といえると面白いのだが。