カラヤン指揮シリーズ.

カラヤンベルリン・フィル)シリーズは、選曲の知名度が高く、聴きやすい。只今、
舞踏への招待 / ポピュラー・コンサート
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, リスト, カラヤン(ヘルベルト・フォン), オッフェンバック, ウェーバーユニバーサルクラシック
というCDを聴いている。

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ウェーバーの「舞踏への招待」・・・
(解説書きから引用:
「踊りを誘う紳士と淑女の対話のようなレチタティーヴォ*で
始まる導入部、そしてワルツの連続する主部、踊り終えたあとの「挨拶」の後奏も余韻を残して美しい。」)*叙唱

その導入と後奏は、老紳士が安楽椅子にでも座り、彼の若かりし・華々しき頃の回想を詠っているように聞こえる。懐かしんで、又、儚んで。
導入では、一通り愛しそうに回想した後、舞踏会場の扉が開き、豪奢な社交界が視界にひらける。手に手を取り、舞踏に招待するのは、自分か或いは・・・

というのは、極めて凡庸な妄想だろう。(シュトルムの「みずうみ」のような、老紳士の回想風景やら体裁が好きなもので・・・。)


単なる明るいワルツではなくて、独特の深みと冒頭と末尾のチェロのソロが何とも言えない味で、個人的に好きだと思っているが、本日は哀しみと寂しさいっぱいに聞えるのはなぜ。鬱。鬱。