惨敗.

昨日今日と、読んでいる本。
勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪 ヘミングウェイ 新潮社
この刊(短編集2)は自伝的要素が感じられるので、個人的には、それを排した、短編集の1の方が好きであるような。長編ももちろんよいに違いないが、短編では特にその中に凝縮された技巧・仕掛けを、突き詰めて考えていくことが、楽しい。さらっと読み終えてしまい、筋を楽しむのも楽し、作者の意図解きをするのも楽し。両方の読み方が楽しめる作品が、きっと「名作・傑作」と呼ばれるに違いない。

ちなみに、後者のような楽しみを授けて下さったのは或る教師であり、文学に対するマイナスの(負の)疑問を授けて下さったのも或る教師である。
文学の世界はただっ広いのは了解だが、文学研究の世界もまた迷宮の様である。やれやれ。

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酒は、
呑む(摂取する)者が腐っていると、
きまって
美味しくない。

病と旨い酒は、気から。

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結局のところ、
何をするにも何を始めるにも何を得ようとするにも、同じところで、突っかかっている。その度、「ああ、またか。」と思う。何年も前から変わらず思う機会が度々あるということは、どうやら全く進歩を遂げていないらしい。いい加減、多少の(というよりいっそ多大な)リスクを払っても打開せねばならない事態がある。
自分に惨敗。