目を細めて.

視力が衰退の一途を辿っている。このまま見えなくなってしまうのではないか、と考えると恐ろしくなる。視力を失う重大事について、時たまこうやって考える機会がやってくる。どれだけ自分が視力に頼って生活しているか…。

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この日は、マンドリンの練習日で、三余時間練習場に詰め弾きっぱなしという、何とも贅沢な時間を過ごす。
年功と長年の努力の賜物として、素晴らしい技術を持っている人は多くいる。その中で、特定の先生に師事することなく、四年間しか楽器と付き合いがない私は、毎回人の倍ぐらい練習して出かける。他と同レヴェルの仕上がりには持っていけるものの、やはり越えられない壁が、上手い人と私の間にはそびえている。…正直、非常に悔しい。
音楽と真正面から向き合い、立ち向かい、同調し、大切にする。それを目的に音楽を続けたい。目的を実現する手段として、もっともっと上手くなりたいし、より良い耳と活発な脳、感受性を得たい。目的と手段は逆にしないこと、この点にも注意する。
そもそも、なぜ「音楽」なのか、と問い詰めてやると、回答はなかなかに容易で無いのだけれど、私を鬱から解放してくれるもの、絶えず傍に在るもの、美しく尊いと感じるもの、それらの存在が私いとっての「音楽」だからだと思う。
no music, no life.

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夜行性と知ってか、私の知人は平気で1時過ぎにメールをくれる。…少し、自分の生活を改める気になってきた。