鳴き声.

手が冷たい。手が冷たくとも、気が滅入る他に支障はあまり無いのだが、鼻が冷たくなり穴から水が落ちる事が、何とも鬱陶しい。

正月が済んだ後、せっせと残りの餅を処理しているのは、私である。そんなに好きなのか、と問われれば、首は縦に振られるであろう。

                                                                                      • -

フランス文学研究、という講義内で、先生の詩の朗読を聴き、フランス語はどの部分を使って発音されているのか、チェックしてみる。見聞きしたところ(口の中身は見えないが)、唇と鼻を使っている様である。滑らかで穏やか、丸みがある。一方ドイツ語は、口角と(口を横にしっかり引っ張る動きがある)顎、エラをよく使っている模様で、フランス語の様に丸いわけでは無いが、何となく聞き心地が良い。
言語の語調は、その土地の気候や文化、話者の性格他によるところが、其々面白いと思う。
…以前、フランス語の発音を繰り返す知人の横で、「フランス語の発音て、エロい。」と云ったら、苦笑された。鼻に抜ける発音と、吐息が、何ともエロい(大げさにすると)、と思う。
ちなみに、その知人は、イタリア語を聞くと腹が空くらしい。然り。