迷い人.

部活で一緒だった人達の演奏会に行く予定が、会場までの道にえらく迷い込んでしまい、結局体調を心配して断念する、という自分でも前代未聞の一日だった。人に道を早々に尋ねるとか、誰かに同行を頼むとか、もっと人にうまく頼る癖をつけるか、自分の最悪の失敗を予測し完璧に準備するかそうかしないと、今後生きていけない気がする。後者を完璧にやったのは就職活動の時で、やれば一人でも大丈夫である事は実証済みなのだが。
出かける前に自室の片付けをしていたら、一時期恋人だった人からの通信が出てきて暫く呆然とし、「この一日は何かあるな」という予感をさせて出発したら、この通りだ。やたら疲れて、帰宅後早々に寝込んだ。

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ただ良かった事は、会場付近と思われる場所から駅に戻る途中、発見し立ち寄った古書店がかなり自分の好みに合っていて、嬉しいの欲しいので少々散財してしまった事だ。
購入>
就職しないで生きるには 一杯の珈琲から (創元推理文庫 508-3) 星と月は天の穴 (講談社文芸文庫) 漱石の思い出 (文春文庫) 少年愛の美学 (河出文庫)

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古書店セレクトショップ(というよりどんな店でも)…
出口近くは、その店の「得意分野」に合わない人でも楽しめるような、一般的な分野において選ったもの(或る程度は「奥にあるもの」に適うような選り方で)を置き、まず人を「入れる」事を目標とした棚をつくる。奥に行くに従って徐々に、本当にその店の得意分野と並べて、お客との「話」を進める。
その「順路」(戦略)で私も進み求めてしまうが、まあお客も店主もお互いに気持ち良く都合良くやれる「順路」であり方法である、と思う。人との「会話」、コミュニケーションの方法を、商売に引き込んだけではあるが、それが一番自然である事は云うまでもない。
個人的には、ジャズの流れる書店は心地良く長居をしたく為り、ラヂヲが流れる書店は気楽に為る。