蝙蝠氏、帰宅.

暫く留守にしていた、自室空調住まいの蝙蝠が、久々に帰巣したらしい。鬱陶しいけれど何だか懐かしくて少し嬉しい。少し嬉しいけれど鬱陶しい。(羽音、爪音、鳴声が気に障る上に、巣の下の掃除が大変厄介なのだ)蝙蝠は、小さくてすべすべした身体と豚みたいな愛嬌のある顔つきが可愛らしい。そんな事を考えながら、ネットでイメージ検索をしていると、蝙蝠料理と蝙蝠をナイフとフォークで切り開いている画像(加えて、食感の説明付き)に出遭ってしまい、大変ショックを受ける。すでに私は蝙蝠に対して、相当愛着を感じているらしい事が判明する。くわばらくわばら。しかしお腹あたりが美味しそうだ。

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ちなみに、ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲喜歌劇「こうもり」序曲も大好きで、その曲が弾ければ死んでも良い(比喩的に云えば)。「こうもり」という曲名が付いてはいるが、喜歌劇の為軽快で明るい曲である(けれど弾き手にとっては難曲で、なかなか揃わない)。聴いていると、蝙蝠が飛んでいる、とイメージ出来なくもないが、実際は飛ぶ蝙蝠が出てくる訳ではなくて、登場人物の一人に付けられたあだ名である。「こうもり博士」だったか。

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モーツァルト交響曲は多く有り過ぎて、どれがどれやら覚えきる事も、覚えきる程聴く気を起こす事も、自分には出来るとは思えない。どれもこれもモーツァルト臭い。どれもこれも人間技とは思えない。

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点、を打て。

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地獄の季節に近づくにつれ、回想の洪水に襲われ、途端に急降下し出す。