灯.

近々バイトを入れる予定(と云ってもいつから探し始めるのか・・・相変わらず腰が重い)で、木曜日は講義を入れずにおいてある。今日は特に予定が無く、用事とマンドリンの点検及び用品買出し、翌日の予習に、時間を費やす。昼食を摂りながら昨日のレッスン内容を思い返し消化するべく、喫茶店に入りのんびり(大学が近い為良心的な値段。老舗であるのでとても洗練されている上に、視線の先には美しい庭が広がっている。貧乏な学生の楽園といえよう)しながら、レッスン記録帖なるものをつける。食後の珈琲を飲み干した後は、ピックを取り出し、持ち方を確認したり、ぼんやりする。嗚呼、束の間の仕合せ。

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やっと自室もすっきり片付きだしたので、貰い物の蝋燭を灯し、日記更新を含めたPC作業や、勉強をする事にする。怖がりで臆病な為、ガスコンロ以外の火気等は暫く触っていず、炎とは久しぶりの対面だ。水に浮かべるタイプのちいさな蝋燭を、今夜は点灯。
こんなに炎が明るく、美しく、シンプルな落ち着きが有り、あたたかいものだとは、暫く忘れていた。

「たくさん灯りはあるのに どれも僕のためのものじゃ ないんだなって
これからも ずっと」
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「・・・灯りがないなら 自分で灯せばいい」
CLOVER(4) (Amie KC)

そうだな、と思う。

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しかし蝋燭を扱うと、予想以上にその周辺や水、容器が熱くなる為、本当に気をつけた方が良い。硝子や脆い容器、可燃性の物質は近づけないよう、重々注意せよ。・・・と云いつつ、燃え残りの蝋をいぢって火遊びを覚えてしまった・・・火で蝋を溶かし、水に落として球を作るのだ。そういえば小学生の頃、手の上に同じような事を級友にされた事があった事を、不意に思い出す。いじめでは無いにしろ、小学生の心理は良く考えれば恐ろしい(早熟な級友だったのだろうか)。もう一つ思い出した事は、小学生時代冬になると出されるストーブで、給食の牛乳用ストローを溶かす事、中学生時代所属していた科学系のクラブで、男の子達とガスバーナーで実験用線香を燃やして遊びつつ会話する事、が好きだったという事だ。ちょっと危険で心拍数が上がる遊びと火が、案外好きなのだ、と今になって自覚する・・・

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小さな火はどれもあたたかだ。だが、大きすぎる火は必要無い。