重いカラダ.

引退したクラブの同輩、他大学のマンドリン弾き達に、無性に会いたくなる(近隣の演奏会に行けば会えるが)。社会人や大学院生や未だに学部生等、皆それぞれクラブから離れて新たな環境で生きている事だろう。出会いがある分だけ別れも有り、嬉しくもあり寂しくもある。皆どうしているだろうか、元気だろうか・・・会いたい・・・。

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予習に早朝から取り掛かっていたところ、何だか貧血に陥りそうな感触がし、案の定数分後に視界が回転し出す。気分も悪く文字も追えない為、数時間臥せった後講義を受けにいく。というのも、「大学に行かねば」と強迫観念を抱いていた所為か、布団と重い身体を引きずってまで講義に出る自分が夢に現れ、覚醒後「嗚呼、やっぱり休めない・・・」という成り行きで、頑張ったのだ。気合さえあれば、調子が悪くとも若いうちは何とか身体は動くらしい。

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貧血が回復し血液が身体の隅まで回り始めたらば、急に食欲が出、パスタを食べたくなる。書店に講義の参考本を購入しに行くついでに、たまに入るカフェ(フランス語で「媚態」を表す店名。古都の風景と斜陽が似合う、お洒落だけれど静かなカフェ。Macとマネキンが居る)で、久々の贅沢をする。バジル入りのソースを絡めたパスタに、カシューナッツが盛り込まれているもの(珍しい組み合わせだが、これが結構美味しい。フレッシュでシンプルなバジルソースに、甘味と香ばしさが加わる)と、珈琲・・・もう暫くはこんな贅沢は出来まい。
どんどん書籍を購入してしまう今日この頃は当たり前に、購入すれば購入するだけ、読まねばならない書籍が増加してゆく。青い花 (岩波文庫)(〟Heinrich von Ofterdingen”)ねむり姫―澁澤龍彦コレクション 河出文庫 他

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気候が良くなり日が長くなると、講義の後古都を長々と散歩したくなり、ついつい帰宅が遅くなってしまう。新しい気持ちだったり、ノスタルジーに憑りつかれていたり、メランコリックだったり、日により散歩の種類はまちまちだが、変わりゆくものの古都の風景は私にいつも寄り添ってくる。きわめてよいふうけい、である。

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トランスやテクノ、テクノポップも良いな、と思い、CDを取り出すが、何だかすべてのトラックを聴き終える前に疲れそうな気がして中止す。音楽は環境だ、とまた呟く。