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紅茶を呑みすぎて、すっかり水腹である。実によく飲んだ・・・。

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ふつうのサイズの手で、手が大きいひとが作曲した曲を弾く事は、当たり前だが苦労する。特にR.Calaceというひと(演奏家兼作曲家兼楽器製作家)のマンドリン曲における重音*1等は、押さえるべき指が届かない。仕上げる途中で投げ出さないか、がまず試練だと思う。

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知人と神戸北野、異人館に出掛ける>その後呑み。 
その知人は、私と同じ様な思考と行動パタンを持つらしく、同調しながら私の話を聞きながら自らを語っていく。どうやら私は、ひとに話を聞いて貰い「辛いねえ」と云って貰いたかったらしく、それをあまり正直に強請ってしまうと人前で泣きかねないので、自分で持っている話の概要だけ聞いて貰う。 大抵のひとと接する場合、私の方がほぼ9割聞き役に徹する場合が多く、私もその役を好んで務めている。が、この知人と居る場合、喋り役と聞き役を同じ比率で担当する。喋る事は聞く事よりも消耗するが、非常に充実し密度の濃い時間を過ごせる為、この知人と居られる時間は本当に貴重なのだ。死ぬまで大切にしたい友人である。・・・時間が貴重過ぎて、終電まで時間を忘れて店にて喋り続けてしまった。
失敗や悪事をすべて自分の所為にしない、密かに他に掃けていく事で、何とか生きながらえる事が出来るのだ(ひとは皆、そうやって何処かで闇を飼いならしながら、明るみで仕合せに生きている)、と知人は語る。

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異人館は、数年前にも同じ知人と行ったことがある為、今回お互いに思い出深かった。
神戸は、店に置かれている品物に選りが見られる。多少高価な街だが、気に入りや逸品は探し易いだろう。個人的には、洋物・和物アンティークショップがちらほら見られるところが嬉しい。アンティークなど、誰がどう使ったか分からず清潔なものでは決して無いが、今では有り得ないもののかたちや、失われた時間の断片やらを、それらは少し保っている、というところに私は惹かれるのかもしれない。或る一軒のアンティークジュエリー屋のウィンドウにへばり付いていたらば、知人に呆れられた。「新しいものより古いもの、だから例えば若者よりおっさんの方が近寄り易い(好き、古くないと駄目という訳では無い様な気がする)」と云ってみたらば、益々不思議な顔をされた。たまには新しいものを追いかけ、今に生きなければ、今生きているという事が勿体無い、とは自分でも思うのだが。

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知人から多くの重要で深い事を語ってもらった気がするが、脳内が飽和状態で思考や様々な葛藤の収拾が益々つきそうになくなってきた。こうなればもう、落ち着いてひとつひとつ葛の蔓を解していくしかないか。はやく大人になりたい。

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同調、またはシンクロ、という言葉の現代的通俗的意味は、明らかに「新世紀エヴァンゲリオン」が発祥であろう。

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コメント返し>maya.様>マンドリンで弾けるからドラでも弾け、というパッセージも多々ありますね。よって、私はドラ*2なんていう器用でややこしい(メロディも弾かされる、裏メロも唄わされる、と思ったらリズムに変わる)パートのデカいマンドリンは到底使いこなせません。R.Calaceの「星空」、お疲れ様でした。いやはや、メロディが分かり易く弾けてソロ曲が多い楽器、という選択は間違いでなかった・・・くわばらくわばら。

*1:一つの音だけではなくて、幾つかの音を同時に弾いて重ねる音

*2:マンドラ・テノールの通称≠打楽器の銅鑼。マンドリンの一オクターブ低い調弦、中音楽器。マンドリンよりひとまわり大きなサイズ。マンドリン等のメロディとのハモり、伴奏、メロディ等、多くの役割をもつ。よってそれだけ演奏には神経を使う