鳥井さん.

夕飯と寛ぎの為に、ひとり、カフェに入ってまで、電話を見つめていたくなかったのだが、近頃電話を物思い記録帖代わり(兼日誌更新マシン)にしている為、仕方なく食事中以外は延々ぽちぽちと小さなボタンを押していた。自分で自分を寂しく思った。折角良いカフェに居るのに。

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楽しい時は笑い、「楽しかったよ、有難う」と云う事が、やっと出来るようになった。哀しい時も、外に出さないだけの頑丈さと笑顔を作る気合が欲しい。

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部活時代の同輩、先輩達と、ビール工場その後ウイスキー工場見学に行く。それぞれの工場で「それぞれのもの」を午前から呑み、特に後者では高価なウイスキーテイスティングまでし、外が明るいうちからアルコール臭をさせていた。良い酒は良い環境と水から、という事を実感する。
ウイスキー工場の樽貯蔵庫には、樽ごと購入したひとの年代ものの樽が寝かされている。値段は50万円から、年数等により値段は変わるそうで、3000万円が其処に貯蔵されている中で最高額らしい。中には、愛あい傘が書かれている樽があった。
酒好きにはこの上なくおいしくお得なツアーである。企業の宣伝活動に侭と乗せられている訳だが、乗せられない手はない。プレミアムモルツ(泡まで旨くなる注ぎ方指導付き)とボゥモァ(年代は忘れたが、レギュラーサイズでは6000円。燻製臭いけれど旨い。スコットランドシングル・モルト)に舌鼓を打った。
鳥井さん会社は、CMや商品パッケージ、コピーがいつも秀逸であるが、工場内や見学の際貰ったパンフレットもなかなか手が込んでいる。そしてガイドさん方も非常にお綺麗である。細部まで抜かりのない会社らしい。
その後、そのまま某大学マンドリンクラブの演奏会に足を運んだのだが、両脇に座った同行人達はアルコール臭く、それを指摘して笑ったらば「自分もやで」と返され、その後皆してアルコールの誘眠作用で舟を漕いだ。
上述のマンドリンクラブの演奏会について、技術云々については自分の内だけで唱えるとし、印象を云うならば、頑張ったひとの頑張りは本当に良く出ていて響いていた。頑張ったひとの姿はいつだって美しい。この時期の演奏会は、新しく就いた役職を慣れない体制の中で、不安や焦燥と戦いながら、何とかひとつのものを無理矢理でも作り上げる、という大技であろう。本当にお疲れ様、と云いたい(曲中の好きな部分で、自らストレスを発散されていた様に見受けられたので、大丈夫かと思われるが)。大学生の演奏を聴くと、毎回元気と「ひとを見る」「ひとから何かを素直に受けとる」力を少し貰う。今日もこの演奏に感謝する。楽しかったし、美しかった。

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「m(__)m」の意味を深読みしようとしている自分を嫌悪する。
サヨウナラ。という音韻を持つ真実。

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懐が寂しい事もあり実は引き篭もりたいのに、明日も付き合いで無理矢理外出って・・・はあ。