S&K.

未だ、身体がアルコール臭い。スモーキーな匂いが特にするのは、例のBowmoreの所為に違いない。

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昔から仲良くしている親戚の女の子に付き合い、上洛す。正直に云って出掛ける気はなかったのだが、人付き合い慣れしている彼女の多大な気配りのお蔭で、特に気鬱になる事無く一日過ごせた。古着屋を数軒回る。古着屋は、普段ひとりでは行く事がないけれど、連れていってもらうと、何十年か前の品物はなかなか見ていて(コーディネートを考えながら)面白い上に手頃な値段の服にめぐり遭う事が出来る、という事を発見する。私の服装について、彼女曰く、着てみれば似合いそうな服がいっぱい有るのに、いつも地味で無難な服に止まっている事は勿体無い、とか。似合うかどうかではなくて、自分で「似合う」と自信を持って好きな服を着る事が大切だそうだ。なかなか深い見解に感じた。

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たまには、無理矢理でも外に連れ出される事が必要らしい。

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何年ぶりだろうか、今日誕生日の愚弟に贈り物をした(音楽好きの彼に、音楽ギフト券)。嬉しい顔なのか、気味悪がっている顔なのか、よく分からなかったが、まあ良い。折角血が繋がっているのだから・・・という云い方は何だか変であるが、肉親は大事にしたいし、日々何かの役に立ちたいと思っている。実際はそうそううまく行かないのだが。

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のだめカンタービレ(12) (KC KISS) こころ (ビッグコミックススペシャル) 本日購入。前者:ラヴい。終にキた、という感じである。後者(衝動買い。運命の出会い、とも云う):夏目漱石原作の現代・漫画版(漫画版と原作のどちらが良いか、という不毛な議論をしたい方は、購入されなくとも良いかと。漫画家独自の解釈で、一冊にうまくコンパクトにまとめた格好になっている。それ故、原作の構成要素の不足分は勿論有る。その点他を了承済みで熟読すると、十分味わい深い一冊の漫画かと思う)。これは語ると相当長くなる。つくづく凄い小説だと感じる。読むと毎回、自分の内の解釈が異なる点も面白い。「精神的に向上心のない者は、馬鹿だ。」という科白を、久方振りに味わい、改めて深く胸に突き刺しておいた(刻むのではなくて)。
『こころ』を高校の現代文で読み、当然学期末試験にも出題されたのだが、その試験に「印象に残った場面を、画で表しなさい」という設問が有った事を、ふと思い出した。確か当時の私がその回答として描いた場面は、KがSを伴って上野で散歩する場面で、SがKに対し「精神的に向上心のない者は、馬鹿だ」と云い放つところだった。高校生の私も、どうやらこの科白に対して何か感じるところがあったらしい(友情と恋情、どちらかを取れ、というならば自分なら、両方捨てるか友情を取る、と唱えていたように記憶はしている。至って単純)。私には画心がまるで無いので、自分の描いた稚拙な画を恥ずかしく思いながら、答案を提出した(しかも、最初二人を洋装で描いたが、暫くして「時代設定」を考える余裕が出てきたのかやっと脳が働き始めたのか、和装に描き直した)。ちなみに、今回出た漫画版は前述の通り、「現代」の設定に置き換えられている為、洋装である。

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或る男のひとに、「眼鏡のひとって、気になる。眼鏡フェチやし。」と云ったら、「知ってるよ、もう。」という感じで頷かれた。ウザちゃん扱いか・・・。近頃、小柄なひとが気になる事を自覚している。