無情を知るサンデイ.

また練習できずに、楽団の練習日を迎える。いい加減練習不足も痛いし、勉強不足も痛い。全く頭を使えていないし、感覚と身体も使えていない。

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或る有名大学の演奏会に、帰りがけに寄る。いつも思うが、入場料500円は安い、と感じる演奏をする。まだこの時期だけあって、気合と技術がうまく噛みあっていない(気合と頑張りは顔に現われていて、とても楽しそうで良いけれど、各々が勝手にめらめら頑張っている所為か何だかよく分からない響き)ような気がしはしたが、あれだけ熱意と現時点での頑張りがあれば、次の演奏会も期待出来そうだ。 …「自分は何時の間に老け込んで、笑顔も忘れてしまったのか」と哀しくなった。自分もうんと頑張りたい。
そういえば、有名なコンマス楽器のヴィーナスの彫り物ヘッドつきヴィナッチャ*1にお目にかかった。遠目ではよく見えなかったが。ヴィーナスと睨めっこしながら弾くのは、どんな気分なのだろうか。

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気になる人が愛想良く話しかけてくれたのに、うまく対応出来なかった上に、良い答えを返せなかった。(決して話したくない訳ではないのに、うまく喋る事が出来ず、人に誤解を与えかねない格好になってしまう、いつも。何とかならないものなのだろうか。)今後会うにも、どんな顔をしたら良いものか分からない。またひとつ、大切にしたいものの光を自分の手で消してしまった。精神的に向上のない者も馬鹿だ。ショックもショックで、こんなところに書き残しておく。
もう暫く、馬鹿で無駄なこういう事は考えないように、と思っているのに、状況はなかなかそれを許してくれず、突然不意に私は、その状況の前に引っ張り出されてしまう。

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メール待ちの時に見る夢は、メールが届いてその内容に右往左往する夢が多い。そんな時は大抵、メールは来ない。焦がれているメールが来ない事は最初から分かっているのに、待っている。
…気を利かせたつもりで「返信特に不要」のような書き方なんて、しなきゃよかった、と毎回思う。当たり前の事が出来ない。

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回転する円舞曲に酔いを感じながら、それでも延々とループさせる。出口は見つかった例が無い。

*1:Vinaccia 20世紀前後のマンドリン製作黄金期の作品、いわゆるオールドマンドリンのうち、エンベルガー、カラーチェⅠ世と並ぶ三大銘器のうちの一つ。拠点はナポリ