常夏の国.

今日はレッスン日であるが、前日までに満足に練習出来なかった為に、今日は思い切って一日楽器を弾くだけの贅沢な日にしてしまった。と云っても、5時間少々くらいしか取れず、レッスンに行っても、また多くを指摘されたが。まあしかし、「少しでも頑張って練習した」という事実が、私の自信の大部分を占めるので、たった5時間でも時間を割く事が出来て良かった。
或る機会に弾く事になった、ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲のソロ部を練習し始めた。聴いている限りではシンプルで弾き易そうなのだが、実際弾いてみると、仕上げる事や解釈して実践する事の難しさを痛いほど知る。(そもそもバロックは難しい。感傷による、或いは感傷を誘って誤魔化す為のごり押しが全く通用しない上に全く様にならない)しかし、そういう意味での難曲は、弾きこなした後得るものは大きい事を、今から実感している。最も重要なテクニックの幾つかを身につけるには最適であろう。*1

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学生の間では休暇が始まった所為か、遅い時間の電車の駅等では、暑いカップルを高頻度で目にする。遊んでいるわね良いわね、やら、暑いわね、としか感じないので、私の人間観察の対象にはなり得ない。彼ら彼女らの世界には、第三者は存在しないのだ。よって常夏の国に二人きり…嗚呼、暑苦しい(と、硝子張りの外で、二つの対象物を観察している第三者は思っている)。

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今日の読書、電車内にて:テーブルの上のファーブル お茶目がお上手、お茶目でお上手。素敵に楽しい、素敵で楽しい。ちょっとそこまで、空想の旅が出来る。

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調子が比較的良いので、調子が悪く億劫に感じていて止めてしまっていた返信を、知人達に何通か送信する。悪くなると何も出来なくなるなら、良い時に手際よくやっておくに限る。

*1:…よって、中級程度の基礎堅めをお探しのマンドリン弾きの方々に、お勧めする。飛ばし奏法、弦間移動、同フレット、脱力、丁寧に弾いて歯切れの良い音、テンポ維持をお求めの方に