maze.

集中講義が、私の専門分野に入った為、一言たりとも聞き逃すまい、として勢いづいている。
人は、ものを仕分けして名づけ、声に出す事で、世界を認識している。人があり言葉があるのか、言葉があり人が作られるのか、その議論は人をメイズに引きずり込む。深く考え追求し始めると、神経の脆い凡人の私なら、気が狂うだろう。知らない方が平穏無事に生きていける様な事が、この世界には多くあるらしい。

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名前、の重要性、必要性。

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授業後、以前偶然発見した古書店にもう一度行こう、と思い立つ。旅行に連れて行く本を見つける為である。すでに夕方であるのに気温が下がらず、立っているだけで体力が奪われる外界を放浪するが、通りを行ったり来たりしていても見つからない。諦めて帰途に就きかけた矢先に発見したが、収穫はなかった。まあ、場所が分かっただけで良し、としよう。来週から古本市も始まる事だ、焦って早々と財布の紐を緩める事もない。
某中古品チェーンにて、定価2200円の単行本に105円の値がついているのを発見し、迷わず購入してしまった。何が起こったのだろうか。一見、新品同様なのだが。本が本だけに(怪奇小説である)、少し恐い。

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pcを立ち上げる事も、メールのやり取りを終了させる事も、一日分の勉強を達成する事もなく、知らぬ間に意識を飛ばしてしまっていた。
空調に当たってから、外を歩くと、やはり体力の消耗加減が異状である。