お三時のまどろみ.

気になっていた珈琲屋でストロングコーヒーを戴く。柔らかで甘い具合のコーヒーも好きだが、食後や早い午後はしっかりとしたコクのあるコーヒーが飲みたくなる。
同行人が居る場合、私が決めた店で「おいしいわ」と云ってもられると、何だか嬉しい。(選択に失敗は無かった、という嬉しさ)
そういえば、古都の街中育ちの教授は、「おやつ」の事を「お三時」と云っていた。何だか高級なお茶をしなくてはならない様な気になる。

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菊次郎とさき」を観る。べらんめぇ調と卓袱台返しが心地良い。北野武の口調は、本当に菊次郎の口調が移ったものなのか、或いは演出なのか。恐らく前者であろうが。育ってきた環境は、捨てようと思っても避けて逃げようと思っても、なかなかそれは叶わずに一生着いて回るに違いない。ほんの少しであるが、北野武の根本を見た。「菊次郎の夏」という映画もいつか観たい。

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楽器のレッスンに行く。前の時間の人がまだレッスン中であった。どうやら練習をまともに出来ないまま、レッスンに臨んでいるらしい。師匠は少々苛立ち気味で、私の番にも響きはしないか(そこまで私も課題を仕上げてきた訳ではないし…後悔した)と懸念していたところ、さすがプロは切り替えと弁えが早い。練習不足なりに、出来るところは頑張った点を認めて戴けた。演奏技術、人柄についても尊敬出来る方との出会いと繋がりは、宝だと、今日で何回目か忘れたが再び思った。