世界は等しく風化していく.

終戦記念日、何ともう60年が経つのか。忘れてはならない事(ご本人達にとっては、必ずしもそうでは無いだろうが、戦争を知らない者達にとっては)を忘れないように伝えてくださる方々や事物、記憶が、こうして仕方なく摂理として時を経て失われてしまう事が、非常に残念である。普段あまり熱心に目を通さない新聞にも、この日だけは毎年、時間をかけて見つめる。

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旅の疲労を除くべく、明るいうちは暢気にしていた。そろそろ本気で現実世界に戻らねばならない。どうやら今年は時間の都合上、古本市に行けない様だ。野外にずらりと並ぶ本棚をすべて見る事は苦行に近い想像をするが、鎮守の森の中は案外快適であり、本の虫には嬉しい限りの行事なのだが。