終わらない夜.

公開日記の何たるか、を忘却してしまったかの様な、ここ数日である。

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祖母宅に遊びに来ているはとこ(いとこの子同士)と、折角の再会を大事にすべく、朝から出歩く。服を見、ランチとコーヒーを共に摂る。たまには服を他人に見立ててもらうのも良い、と思いお願いするも、結局は自分ですべき決断の段になったところで選択に時間を食った。ヴィンテージらしいスカートを、通常値の半額で購入す(「そんな値段がするとは思えないが…世の中は複雑である事よ」と内心で囁きながら)。
帰途に就く前に立ち寄ったコーヒー店は、全国に愛好者がいるくらい有名な店であった。あすがに旨かった。コクがあれ程しっかり保たれているアイスコーヒーは、なかなか無いと思う。
道中で、怪談めいた話をする。どうして鳥肌が立つのかという事と、「何となく感じるもの」について、説明づける事は難しく、説明づけたところで特にそれには用は無い。ただ何となく、寒い。

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課題が一向に、進む気配を見せない。自分から手を下していかないと進まない事は分かっているが、展開と概要すら浮かばないとなると、着手の仕様が無い。それらが決定しないと、腰が重い私は動けない。困ったものだ。
また長い夜になりそうだ。明けない夜は無い、と云うが、課題が仕上がるまではむしろ明けて欲しくない。…と、そう取る言葉では無い気がする。

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終わらない夜、
という言葉は、何だか艶かしくて好きである。
艶めかしい、というより、切ない、という方が適切だろうか。終わらない夜の裏には、終わってしまう夜が常に有るのだから。