酔っ払いの情けなさ.

哀しい返事を貰いそうな予感や、相手を困らせている予感がする時は、自分からそそくさと身を引いてしまう癖がある。もしくは、相手の為の(本当は自分の為だが)逃げ道を拵えてしまう。傷つく度合いは低くて済むが、何だか損をしている気がするし、何だかずるい。

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研究室の人達と、帰国された教授の、お帰りなさい呑み会に参加す。「お酒に相当弱くなっているので、控えめに呑め」という意識は、お酒が体内に回りだすと同時に失われる。呑み過ぎで、家路が途方もなく長かった。目を碌に開けていられず、耳で捉える音を頼りに何とか寝台に辿り着いた様に記憶している。…電車と駅で会った幾人もの見知らぬ人々に、迷惑をおかけしたかもしれない。酔っ払いは情けない。
電車で眠り込んでいたらば、同じく酔っ払い(であろうと思われる)の男性が、膝と肩を密着させる格好で座り、眠り込んでいた。こちらも酔っていてしかも少し寂しい気分になっていたので、そのまま身を委ねても良い様な気になったが、アルコホルに負けなかった正常な意識か、もしくは保身の為の意識か何かが働いて、こちらから身を離した。ちなみに、電車男は現われなかった。以前同じ目に会った時は、居た気がする(御宅ではなく、頑強そうなおじさんだったが)。こんな時、隣に連れの男性(相方)が居たら、と思うのだ。寂しかった。

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昨日色々な事を考え、涙を大量に落とした事で、結構な体力を消耗させていた、と今日になって気がついた。呑み会に向かう電車の中で深い眠りに落ちた。