低気圧girl.

ここ数日、重い夢を見てばかりいる。夢に大きな意味は求めない。単に、自分で自分を整理したいか、自分で自分に願望や警告を知らせているだけだろう。見終わった後の感情や、夢の中で誰か何かが発した忠言だけ受け止め、後は忘れるようにしている。
重い夢の後から始まる一日は、最初から疲労で終わっている。

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自宅近くに出来たという書店兼CD類屋に行ってみる。広い敷地に品揃え、営業時間の長さが売りのようだった。品揃えが売りの店は、棚づくりへのこだわりが薄い事がよくあるが、この店も、ただ売れ筋と棚の都合で書籍を並べているに過ぎないつくりの様だった。長所があるのだから、短所があって当然だ。普段よく寄る駅前の書店では置いていない新書や専門的な書籍が、意外によく揃っており、あれもこれも欲しくなる(「読んでおかなくてはならない」という脅迫観念が沸き起こる)が、懐事情を慮り哀しくなった。哀しい本屋である…24時まで営業している点でも哀しい。誘惑し過ぎで憎たらしくもある。
言葉と無意識 (講談社現代新書)購入す。講談社現代新書の棚は、目がチカチカする。いつ見ても、「こういう方向」にシンプルになったか、という装丁である。分野毎に類型色に揃えられていると楽しいのだが。
気になる書籍(言語学関係他):メタファー思考 (講談社現代新書)(メタファー(比喩表現)の入門に良さそう)、色彩について(色彩の扱いはなかなか奥深い様だ)、論理哲学論考 (岩波文庫)(ひとつの学問分野を研究するには、多分野における膨大な知識が必要らしく、その獲得の為の時間、分量、気力を考えるとくらくらする。…この学者の主張を突き詰めると、私は気が狂いそうな予感がする)、20世紀言語学入門 (講談社現代新書)(学者の顔写真入り、良心的に見える言語学入門書。ちょっと齧りたい人にも良さそう。入門から入り、体系的に読破しなければ、こういう巨大な学問分野は掴めないのだろう)
言葉、文字とは何か、という追求は、入門書を読む等初歩の初歩だけ齧っても、なかなか面白く知り甲斐があると私は思う。お暇な方は是非。

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読むべき書籍、やるべき事、進めなくてはならない計画は山積みであるのに、隙間だらけの毎日を過ごしている。些細な事で暗くなり気力を失っている原因は、「些細な事で暗くなり気力を失って」「隙間だらけの毎日を過ごしている」事にある、のだと知りながら、「巨大な雨雲」が通り過ぎる時を待っている。「雨」と歩調を合わせている様な気もする、だから晴れる事がないのだろうか。
低気圧の所為で一日、頭痛がしていた。

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彼のひとは、過不足が無い。
それにつけ、私は無駄が多く、不要な要素で膨張、肥大している。
それらが良いわけでも悪いわけでもないけれども、好きか嫌いかは表現出来る。
高気圧boyに低気圧girl、晴男に雨女。