欲求不満.

大阪の人は、会話のテンポが恐ろしく速い(と私には感じる)。きっと思考速度も速いに違いない。私が発する事が出来るのは、微々たる相槌のみである。これは慣れか、気持ちで対するしかなさそうだ。普段どちらかと云えば聞き役で、話し役を引き受けてものろのろと話す私は、関西弁話者のくせに会話のテンポが緩い。恐らく標準語を喋らせても、要領を得ない会話を展開するに違いないから、きっと私の頭が悪いのだ。
久々に大阪在住の知人と対面した今日、うまく喋れない事に対し軽く欲求不満に陥った。折角久方ぶりに会って、交わしたい会話は山とあったのにも関わらず、気の利いた相槌も自分の話も、半分くらい口に出せずに終わってしまった。
悔しい。そしてやはり、大阪人の会話能力は凄い(と私には感じる)。男性も女性もない。

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たとえ汁がカレーに変わっても、うどんの要はダシである。ただのカレーをうどんにぶっ掛けただけでは、それは「カレーにうどん」であって、「カレーうどん」ではない。
カレーうどんの名店の名品カレーうどんを食べた日は決まって、そういう事を主張したくなる。

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読書、本好きの私は、本に興味を持たないひととは、書店に行かない。世界には、「つくり話」の本以外にも、広く楽しく面白い本もあるという事を、いつか知ってもらいたい。けれども、本当に心底(身体の芯から)必要ないから手にしないのかもしれない。それならそれで、良い気がする。食料と違って、本が無くとも、ひと人は生きていく事が出来る。
ひとと書店に行けない欲求不満は、唯一、ヴィレッジ・ヴァンガードにふたり立ち寄る事で晴らす事が出来る。
ウォーリーとしろひげを、一緒に探した。

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傘が邪魔で、ひとに近づく事が出来ない。今日は、雨を呪った。