薄くて透明な象の出産.

入団のお誘いを受けている団体の練習に、楽器を持って出掛ける。3府県も越える為、6時に家を出る事になり、眠すぎる余り眠れない、という奇妙な心地で電車に乗り込む。
同年代の集団でうまくやっていけるのか、という事を自問する。若々しいという訳でも、大人びているという訳でも、非常に子どもっぽいという訳でもない、と自分について思う。何となく目上の人の集団の方が楽、と感じるのは、大人と馬が合うのではなくて、大人に甘える事が出来るからか。人と対等に向き合う事を訓練しようと思うならば、積極的に同年代と関わっていく事も必要だ。やっと人に対してふっきれてきた気がするので、少し頑張れる気がする。
テンポを取る、という概念に縛られている、或いはそれによって音楽を秩序立てている自分に気がついた。その作業を大雑把に済まされた音楽には、性格上ついていけない事にも。

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洋酒が利いた菓子が好きだ。
なぜか秋になると、モンブラン等栗製品が気になる。栗等今や一年中出回っているものだ、という事は知っている。

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ランチに入ったカフェ内の白壁に、プロジェクターで動物のテレヴィ番組が映し出されていた。電話をかけに店の外に出た友人を待っている間、壁に薄く映る象の出産に見入っていた。巨大な生物の子宮はさぞや巨大で丈夫なのだろう。出産よりも破水の模様が見ものだった。