今日は切なさ御免.

大学の最寄り駅の、出口への階段からはそらが見える。灰色のそれを見て、傘を持ってこなかった事を後悔した。数時間後、案の上雨に降られた。
大学は行事の為休講で、知らずに登校した私は、暗い部屋の扉を開けてひとり「不在」に唖然とした。楽器と勉学で過ごす。珈琲と紅茶を繰り返し呑み続ける。いい加減、胃を痛めそうだ。
大学を出る段になり、入れ違いになった先輩に「雨って降ってます?」と尋ねたところ、「雨って降ってます。槍は降ってませんけど」という答えが返ってきた。間違った日本語だと自分でも分かるからだろうか、相当に落ち込んだ。整った日本語を話したいと思うけれども、一度染みついたものを抑えて修正する事は難しい。
クリームを乗っけられて出てきた珈琲を、カフェオレと交換してあげた。寒い日や草臥れている時には丁度良い。クリーム嫌い氏に傘を借りる事が出来た事も、幸いだった。
何となく「見てるだけ」の店巡りをしたくなり行った先で、好きな作家の重版未定の単行本を二百円少々で見つけ、即購入す。薄汚れていたので、消しゴムをかけて更にグラシン紙のカヴァアをかけた。

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花より男子」は、馬鹿馬鹿しくて面白い。

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今日は切ないストーリーを受け取れない。考える事も感じる事も無理だ、と疲れた身体が云っている。熟睡したい。