絶望の淵から数メートル先.

力任せではいけない。かといって雑でもいけない。過不足なく且つ繊細、「外向き」の気持ちを要する。楽器を弾く、音楽を生み出す、という事は、誰にでも出来る事だが、真に人の心を動かす事の出来る音楽に近づく事は、何と難しい事か。
もう止めたい、自分にはやはり無理なのだ、と楽器と音楽、音に真剣に対峙する時毎度思うが、もう少しもう少し…と絶望を先延ばししてしまう。止める事が出来ない。
単なる、空気の振動なのに、思い通りに操作する事はこんなにも難しい。世界は殊に巧く出来ているものなのだ。実は難しい事ぢゃないのかもしれない、けれども。

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性格を変えたら、上達するかもしれない。